Change! 次世代に選ばれる建設産業へ(日建協第101回定期大会)

第101回を迎える日建協定期大会を8月1日、2日の二日間、アートホテル日暮里ラングウッド(東京)で開催しました。2024年度も全国から多くの加盟組合代議員の皆さんにお集まりいただき、活発な議論を交わしました。大会初日は、2023年度の活動と決算報告が承認され、2024年度の新役員が選出されました。2日目には2024年度活動方針について、分散会討議を行い、予定されていた議案についてすべて承認されました。定期大会終了後には、名刺交換会を開催し、2024年度の新たな日建協活動がスタートしました。

議長挨拶
建設産業に希望と誇りを持ち、安心して働き続けるために
4週8閉所や総労働時間の短縮・多様で柔軟な働き方の実現をさらに推し進める

日建協 議長 木浪 周作

私たちが働く建設産業では、政府建設投資、民間建設投資ともに底堅く推移していますが、建設資材やエネルギー価格の高止まり、工事量の増加にともなう労務費の上昇などにより、厳しい経営環境となっています。そのような状況下で今春闘では、政府主導による賃上げ機運の高まりや物価上昇が追い風となり、ベースアップや一時金の水準改善が多くの企業で実施されました。また、人材獲得のため、初任給を引き上げる企業も多くみられました。
働き方改革や担い手確保という共通の課題にむけて、政労使が一体となって取り組みを進めてきたことで、私たちの労働条件や労働環境は、着実に改善してきておりますが、労働時間や休日・休暇の取得状況など、他産業と比べると見劣りする面も多く、まだまだ改善の余地があり、今後も継続して取り組んでいかなければなりません。
日建協ビジョン2030「誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業」の実現にむけて、日建協は新たな執行体制での活動をスタートさせます。ビジョンの実現のためには、一般社会への理解醸成に加え、これまで取り組んできた労働環境改善にむけた活動をさらに推し進め、他産業と比べても遜色のない労働時間や休日休暇の取得など、魅力ある賃金水準を目指していかなければなりません。
働く私たち自身が希望を持つことができ、未来に誇れる建設産業にしていくためには、組合員の皆さん、ひいては産業で働くすべての方々の前向きな考動が欠かせません。
未来を創るのは私たちです。誰もが働きたい、働き続けたいと思える、そして次世代に選ばれる建設産業を築くために、ともに変革への一歩を踏みだしましょう。