NikkenkyoNews Vol.29 外国籍組合員座談会を開催

日時:2025年3月27日(木)15:00~17:00
場所:日建協事務所 会議室


外国籍組合員が日本の建設産業で働くうえで直面している問題、今後取り組むべき課題を把握するために、外国籍組合員座談会を開催しました。
座談会には8加盟組合にご協力いただき、技術系・事務系あわせて9名の方が参加しました。

【座談会テーマ】
日本の建設会社で働こうと思った理由
日本の建設会社で働いていて、良いと思うこと、困っていること
わたしの将来のビジョンについて
日本の建設業の働き方改革についてどう思うか?
他の参加者に聞きたいこと

上記のテーマについて意見交換を行いました。皆さん初対面にもかかわらず、すぐに打ち解けて会話が弾んでいる様子が印象的でした。
直面している問題では、日本に来日以前や以降で日本語の勉強はしているものの、日本語でのコミュニケーションや文法に従った記述、現場での専門用語を覚えるのが難しいなどの意見がありました。参加者の中には、日本語能力試験(JLPT)で高いレベルを取得するなど、日本語に対する勉強を継続して行っており、日本で働くために努力されている印象が伝わりました。
将来のビジョンについては、プロジェクトマネージャーや専門職としてのキャリアを磨くために施工管理技士や建築士、技術士などの資格を取得したいとの声が多くありましたが、日本語での記述式問題の回答は難易度が高いため、英語などで受験できるようにしてほしいなどの意見も多くありました。
なお、処遇(給料)については、円安に対する不安や物価上昇の影響が大きく、独身者既婚者を問わず会社に母国への帰省旅費を支給してほしいとの声が多くありました。

日建協としても、座談会をつうじて、日本国内で働く外国籍組合員が抱えている問題や課題を把握することができました。今回の座談会で得られた問題点や課題については、今後の日建協活動に活かしていきます。(青山)