続・東西細見22 りんかい日産建設職員組合

旧りんかい建設と旧日産建設は、平成15年(2003年)7月に会社合併し、りんかい日産建設として港湾工事、空港土木をはじめ、道路、シールド、トンネルなどの土木分野ならびに工場、商業施設などの建築分野という、旧両会社の特徴を活かして発展しています。

組合も、平成16年(2004年)3月に統合され、りんかい日産建設職員組合として、組合員が働きがいを感じる魅力ある職場をめざし、日々目の前のことからコツコツと活動を展開しています。

現在の本社並びに組合事務所は浜松町の駅に近く、新幹線や飛行機の利用に便利な場所にあります。

● 設  立:平成16年(2004年)3月   ● 組合員数:290名(2013年7月31日現在)
● 組 織 率:約60%            ● 支 部 数:7支部
● 本部執行委員数:4名           ● 中央執行委員会:年4回

建設産業の魅力向上にむけて

浦川中央執行委員長

りんかい日産職組では、「踏み出そう新たな一歩! 」をスローガンに活動を展開しています。

建設産業は国の基幹産業の一つでありながら、建設現場の中は一般の方がうかがい知ることが難しく、「何をやっているのかわからない」と思われている方が多いと思います。不透明感をなくすためにも、一般の方対象の現場見学会や地域住民とのコミュニケーションが大切だと感じています。

建設産業を魅力あるものとするには、良い部分をもっと外部に誠実に伝えることが大切だと思います。たとえば、熊本県のPRキャラクター「クマモン」などを見習って、対外的なアピールに力をいれることも良い方法だと思います。建設産業が魅力ある、活気溢れる産業になれば、愛社精神にもつながるのではないでしょうか。

組合執行部の取り組み

組合執行部では、現場での技術系人材の情報を会社側に紹介するなど、採用にむけた情報提供をすることで、社員不足を解消し、主に作業所の労働環境の改善につなげるべく活動しています。

外勤技術者は、たとえば農業に関連する工事であれば、農作業の進み具合による繁閑により、作業所での休みを計画的に設定できず、きついと感じるようです。また、近隣協定のために作業日が制限されるなど外的要因により休日取得状況が決まる労働環境や、単身赴任を伴う転勤が多いという人事異動について不公平感をもつ組合員の声も聞きます。これらの不公平感を解消するためにも、賃金面において、作業所手当、家族手当など、諸手当の支給基準見直しを申し入れしているところです。

広報面では、社内イントラ上の回覧「組合」に日頃の組合活動を紹介しています。これにより少しでも多くの組合員が組合活動に興味をもってもらえることを期待しています。

また、各支部が主体となってレクリエーションを企画・実施しています。多くの組合員が参加することにより、組合活動の理解促進と組合員間の連帯意識の向上につながっています。

 組合員の労働条件向上にむけて

大槻事務局長

ワーク・ライフ・バランスを実現させるためには、休日が取れる、家族との時間をつくれる環境作りが大切だと感じます。最近、東北地方での復興工事が増えて、単身赴任となっている組合員に負担がかかっています。たとえば、九州からの赴任者は、帰省移動に時間がかかりすぎて、殆ど休みにならないので帰宅を見合わせている人がいます。こうしたことも、休みを取得しようとする意識の向上を阻害し、結果的にワーク・ライフ・バランスを実現できない要因の一つになっているのではないかと思います。

日建協には業界団体と協力し、発注者団体に対し、休日取得につながる適正工期の考え方の浸透にむけて声を上げ続けて欲しいと思います。

浦川中央執行委員長と大槻事務局長に、定期大会直後にもかかわらず、組合活動について熱く語って頂きました。

組合員数の減少に伴い、執行体制の縮小が懸念されるなかで、活動維持の難しさを感じながらも、組合活動を少しでも前向きに展開したいとのことです。りんかい日産職組のみなさんの今後更なる活躍を祈念致します。日建協も応援していきます。