日建協出前講座2013 建設産業の魅力を伝える! ~ 未来をつくる君たちへ ~

801-6-1日建協では、建設産業やゼネコンの仕事を正しく知ってもらいたい、そして一生の仕事を選ぶ上でゼネコンを選択肢のひとつにして欲しいとの思いから、2006年より全国の大学で土木・建築を学ぶ学生たちに向けて、授業の一コマとして出前講座を開催しています。

2013年度も、5大学で出前講座を開催しました。

実際の講座の内容や、アンケート結果から見えてくる学生の感じ方について紹介していきます。

 


 

講座では、はじめに日建協から建設産業の社会的役割とその重要性を伝え、その後加盟組合から招いた講師にゼネコンでの働き方について実体験を交えながら熱く語っていただきました。今回は、北海道大学での出前講座を見てみましょう。

北海道大学の出前講座

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仕事をやってみて分かったこと

プロジェクトが完成した時は最高の気分だった

801-6-3右の写真は、私の会社の土木部門の施工実績です。社会インフラを支える重要な役割を果たしています。それぞれのプロジェクトが単品受注生産であり、設計や営業、積算、施工、技術など様々なメンバーと力を合わせて、つくりあげていきます。

ここで、私の経歴を当時のモチベーションと重ね合わせて振り返ってみます。新人時代は仕事が分からず不安でいっぱいでした。しかし、すぐに良き仲間に恵まれ、仕事の面白さ、奥深さを知りました。数年経ち、少しずつ仕事を任される様になると自信もつき、監理技術者として長期間に渡るプロジェクトが完成した時は最高の気分を味わいました。また最近では、仕事の難しさを知るほどにやりがいを感じています。

自分のアイデアを活かし、達成感を味わえる

来たれ! ものづくりの喜びを味わいたい人

私が28歳の時から7年間働いた、東京の首都高速道路地下トンネル工事の模型写真です。初めて監理技術者という重責につき、工事全般について主体的に取り組みました。幹線道路交差点直下で地下埋設物が輻輳していて、更に地下鉄同士が立体交差する隙間にトンネル構造物を構築するという、施工条件がシビアな現場で大変苦労しました。地下鉄構造物に影響を与えないように、事前解析をした上で、計測管理をしながら工事を進めていきました。801-6-3b本工事のための仮設工事の検討が大変難しくもありますが、アイデアの出しどころでもあり、一番面白いところでした。

私が感じているゼネコンの魅力は、「全く同じ条件の工事がないこと」「自分のアイデアを活かす余地が大きいこと」「多くの人間と出会え、協力して一つのモノを造り上げること」です。「ものづくりの喜び」を一緒に味わいたい人は、是非ゼネコンを就職先の候補にしてみてはいかがですか。

 

「一生の仕事として果たして自分にむいているのか」、学生たちは熱心に講義を聞いていました。講義終了後、講師に対して長時間にわたり質問を投げかけている姿は、真剣そのものでした。

 

他大学での講師陣の方々です。
それぞれの熱いメッセージを伝えていただきました。

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講師のみなさん、ありがとうございました。

 受講後の学生の感想とアンケート

受講後のアンケートでは、講師陣の熱いメッセージに対し、学生たちから頼もしい感想をたくさんいただきました。

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下のグラフで、学生のゼネコンへの魅力の感じ方と、日建協時短アンケートで「魅力を感じる」と回答した若手外勤職員の感じ方を比べてみました。

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学生は建設産業の魅力を「産業に将来性がある」や「活力のある産業」と感じているのに対し、若手職員は「建設物が後世に残る」「創造する喜び」「共同して仕事をする喜び」など、働いてからこそ分かる魅力にひかれていることが分かりました。

働く私たちが実際に感じている魅力は、まだまだ学生には伝えきれていないようです。日建協では、これからも出前講座の中で、ゼネコンで働く喜びをしっかりと伝えていきたいと思います。

 

大学生:大学生431名中、ゼネコンで働いてみたいと思う・少し思うと回答した261名が対象/2013年10・11月 出前講座受講後アンケートより

若手外勤職員:外勤25歳未満の職員432名中、ゼネコンに魅力を感じると回答した257名が対象/2013年11月 日建協時短アンケートより

おわりに

demaekozou2020東京五輪の開催や、リニア新幹線も実現にむけて動き出すなど、未来をつくる建設産業の魅力を発信していく絶好のチャンスです。

日建協では、これからも「出前講座」を通して、未来を担う学生に対し建設産業について正しく知ってもらうため、「社会的役割」や「ものづくりの魅力」を伝えていきます。学生が夢と希望を持って建設産業に入って来られるように、みなさんも一緒になって建設産業を盛り上げていきましょう。

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