NikkenkyoNews Vol.27 「建設技術者をめぐる現状(外国人技能実習制度)」についてBWIが情報収集!
BWI日本協議会第9回定期総会開催
於:林野会館
日時:2015年1月16日(金)16:00~
日建協が参加しているBWI日本協議会(※)は、1月16日に第9回定期総会を開催し、前年度の活動報告と今年度活動方針の決定を行いました。今後も、BWI本部が国際的に取り組んでいる課題に連動して活動を行い、アジア太平洋地域において関係組合との連携を強化するとともに、国内における持続的産業の発展にむけて取り組みを進めていきます。
また、参加者の外国人材活用に関する認識を深めるため、厚労省の堀井課長より「建設技術者をめぐる現状(外国人技能実習制度を含む)」について講演をいただきましたのでご紹介します。
講師:厚生労働省職業安定局 派遣・有期労働対策部
外国人雇用対策課長 堀井 奈津子 様
10年後の建設技能労働者の人口ピラミッド等により高齢化の現状と技術伝承への懸念を示したうえで、若年入職者を始めとした建設人材確保にむけた厚労省・国交省の取り組みについてご説明いただきました。
また、当面の一時的な建設需要の増大に対応する労働者確保の考え方として「就労環境の改善等により国内での確保に最大限努めることを基本としたうえで、即戦力となり得る外国人材の活用促進を図る」との姿勢について説明された後、外国人技能実習制度の現状と今後見直しについて、そして外国人材の活用に係る緊急かつ時限的措置の概要について分かりやすく教えていただきました。
講演資料を以下に添付します。わかりやすく纏められていますので、皆さんぜひご覧ください。
【資料をクリック↓↓】
日建協では、まずはこの産業で働く労働者の処遇改善を行うなど、国内での根本的な人材確保策に注力することが先決であると考えており、国が行う取り組みに期待しています。単に人材不足の穴埋めとして外国人労働者の活用が進み、私たちの労働環境に悪影響が生じることのないよう、今後もBWIの活動と連携して取り組みを進めていきます。
※BWI(国際建設林業労働組合連盟)は、2005年12月に結成された建設産業と林業の国際的な組合組織です。現在、130ヶ国・328組合・約1200万人。BWI日本加盟組合協議会は、森林労連・UAゼンセン・全建総連そして日建協で構成されています。