続・東西組合細見 ⑰ 西松建設職員組合

明治7年、24歳の青年、西松桂輔が土木工事請負業を終生の仕事と定め旗揚げしたことから始まる西松建設は、文明開化のシンボルでもあった鉄道の下請け工事で誠実に作業を遂行することによって徐々に頭角をあらわし、今日まで歴史と技術を蓄積してきました。
現在では得意分野であるダムやトンネルなどの大型土木工事のみならず、建築工事の強化にも注力しています。
本社はサラリーマンの聖地・新橋と官庁街・霞が関から程近い虎ノ門にあります。組合事務所も本社屋8階の一角に構え、日々活動を続けています。

南部水再生センター 水処理施設(2012年3月)

● 設 立:昭和33年10月20日
● 組合員数:1391名(2012年6月15日現在)
● 組織率:約66.1%
● 支部数:14支部
● 本部執行委員数:6名
● 中央執行委員会:月4~5回

 コミュニケーションを深めよう

住友不動産渋谷ガーデンタワー(2012年6月)

わたしたちの賃金や労働環境を改善するために組合としてできることは何か。一つ目は、職員が置かれている厳しさを、今まで以上に会社に訴えていくことだと考えます。これは、会社に組合員の思いを届けるためにも、継続して取り組んでいかなければなりません。

永山中央執行委員長

二つ目は、会社の生産性を向上させ、業績に貢献することだと考えます。そのためには、「誰もが働きやすさを感じられる、職場の充実したコミュニケーションの形成」に取り組むことが重要です。コミュニケーションが不足すると、ギスギスした職場になり、生産性も上がらないため会社の業績も上がらず、賃金も上がりません。

今年度は「人と会って話す」という対話を重視しながら、情報の共有と本音での話し合いを同時進行させ、会社の経営を働く職場の切り口で前向きに検証し、組合活動でコミュニケーションを深めていきたいと思います。

笑顔のポスター

職員をモデルとした「笑顔のポスター」を作成しました。モデルには非組合員にも参加してもらっています。

全職員に大変好評で、職員同士のコミュニケーションツールとして一役を担っています。

 

ノー残業パトロール

木下書記長

月2回、本社支部と会社が協働で本社社屋をパトロールしています。ノー残業デーのパトロールだと一目でわかるように、パトロール員がノー残業チョッキを着て見回りを行っています。

「早く帰宅しましょう!」と声高らかに声掛けしているわけではなく「ご苦労様です。」と声掛けをしながらパトロールを実施しています。これは、早く帰りたくても、業務上どうしても残業をしなければならない方に配慮しています。

このパトロールのおかげで、帰るきっかけができて良かったという声もあり、付き合いで残っている人には喜んで頂けています。

みなさんにとっての
WLB(ワーク・ライフ・バランス)とは?

WLBについて考える瞬間…それはライフの時間ではなくワークの合間の時間ではないでしょうか。

機関紙「Question」では、WLB実現のヒントとして、組合員一人ひとりが実践するWLBを紹介する記事を2009年から不定期に8回掲載しています。概念の押し付けではなく、きっかけづくりに焦点を絞り活動しています。

知的で温かみを感じる永山委員長と、4年目を迎え円熟味を増した木下書記長に、これからの組合活動について熱く語って頂きました。ぜひとも、今まで以上にコミュニケーションを充実させて、今年1年素晴らしい活動になりますよう、日建協も全力で応援させて頂きます!