続・東西組合細見35 ― 藤木工務店労働組合

藤木工務店は1920年(大正9年)に創業し、「顧客第一主義」 の経営理念のもと、銀行・医療福祉・文化財・宗教施設など様々な用途の建築を手がけています。中でも神社仏閣・教会などの伝統的な文化財にも数多くの施工実績があり、伝統技術を継承しています。
藤木工務店労働組合は1974年に結成され、大阪、東京、倉敷の3支部体制で活動を行っており、今年度は 「団結」 をスローガンに労使一体となって職場環境の改善に取り組んでいます。

 

◆ 設立 : 昭和49年
◆ 本部執行委員会 : 月1回
◆ 組織率 : 50.5%
◆ 組合員数 : 146名(平成29年1月末現在)
◆ 執行委員数 : 6名
◆ 支部体制 : 3支部

「団結」 で組合員の幸せを!

宇川委員長

今年度のスローガンの 「団結」 には、組合員が力を合わせることはもちろんのこと、会社とも力を合わせ、労使一体となり、より良い会社を作っていきたいとの思いを込めました。近年、職員の組合活動への関心が希薄になりつつあると感じています。会社の業績も良くなってきてはいますが、長時間労働をはじめとした労働環境の改善など、まだまだ解決すべき課題はたくさんあります。組合員一人ひとりが当事者として会社の事を考え、「団結」 して取り組んでいくことが最終的に組合員の幸せ・会社の幸せにつながっていくと思っています。特に、最近入社したばかりの若手社員にもっと組合活動に興味を持ってもらえるような活動を進めていきたいです。

組合員一人ひとりの意識の変革

立花書記長

ワーク・ライフ・バランスの実現にむけ、今一番注力すべきは長時間労働の問題です。私たちが 「時短」 を進めていくうえでは、「業務の改善」 と 「長時間労働に対する各人の意識の変革」 は避けて通ることができません。業務改善には、やめる業務・効率化できる業務を適切に選択するとともに、具体的な制度やシステムを構築する必要があります。しかしそれだけでは恐らく長時間労働の問題は根本的に解決しないでしょう。各人が 「どうやったら早く帰れるか・休日に休めるか」 といった課題に真剣に取り組んで初めて制度やシステムが活き、「時短」 につながると思います。まさにハード(制度)とソフト(人)の考え方になりますが、組合執行部としても、他加盟組合で実践している取り組みや事例をうまく活用し、会社全体を巻き込んで啓蒙活動をしていきたいと考えています。
そして、一人ひとりが当事者となり、常に 「時短」 を意識し、職場環境をより改善していけるよう、会社に意見や提案をしていく必要があります。執行部としても、そういった一人ひとりの意見や提案をうまく吸い上げて、会社側と協議し、組合員だけでなく会社に携わるすべての人が幸せになれるよう良い方向へ導いていかなければならないと思っています。

労使合同のイベントを恒例行事に

昨年5月、組合主導で労使合同イベントとして 「第1回全店対抗フットサル大会」 を開催しました。当組合では長年、全国的なイベントを開催することができていませんでした。数年前から開催検討を進め、組合員、非組合員あわせて56名が参加しました。スポーツを通じて、大阪・東京・倉敷・四国・京都と、普段顔を合わせることのない全店の組合員同士が交流を深める、大変有意義なイベントとなりました。企画から実現まで数年かけ、ようやく実現できたイベントです。組合員からも 「今後も継続して開催して欲しい」 との声があり、ぜひ 「第2回」 を開催したいと考え、準備を進めています。このイベントは、コミュニケーションを大事にする “恒例行事” として、今後継続して開催していきたいと思っています。

 

 


 

今回の取材のために、委員長は倉敷、副委員長は東京から、忙しい業務を調整いただき、本部のある大阪へ来ていただきました。執行部の3人からは強い意志と勢いを感じました。日建協は今後も藤木労組の活動を応援していきます。

 

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