ハラスメントとは何か? その種類と防止策
ハラスメントは職場や学校、公共の場など、私たちの日常生活のあらゆる場面で発生し得る深刻な問題です。そこで、ハラスメントの基本的な定義と現在社会で問題視されている主な種類、そしてその防止策と対処法をご紹介します。
ハラスメントとは?
・他者の尊厳を侵害し、不快感やストレスを与える行為全般。
・主観的な感情だけでなく、客観的な基準も考慮される。
ハラスメントの種類
【定義】
職場内における優越的な関係を背景として、業務上の適正な範囲を超えた言動により、労働者の就業環境を悪化させる行為。
【具体例】
・殴打、足蹴りを行う。相手に物を投げつける。
・必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行う。
・特定の労働者を仕事から外し、長時間別室に隔離する。
【定義】
職場において行われる労働者の意に反する性的な言動により、労働者が労働条件について不利益を受けたり、就業環境が害されること。
【具体例】
・職場で公然と卑猥な発言を繰り返す。
・宴会の場で必要以上に触れたり、抱きついたりする。
・性的な関係を強要し、断られたら仕事を与えない。
【定義】
妊娠・出産やそれに伴う休業の利用、育児休業や時短勤務制度の利用に関する言動によって、従業員の就業環境を害すること。
【具体例】
・産休・育休制度の利用を合理的理由もなく拒否する。
・育児のための時短勤務を理由として、人事評価を下げる。
・妊娠や出産を理由に退職を促す。
ジェンハラ :ジェンダーハラスメント。性別を理由とする差別や嫌がらせのこと。
- アルハラ:アルコールハラスメント。飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為・人権侵害のこと。
- レイハラ:レイシャルハラスメント。特定の人種や民族、国籍を理由に、相手にいやがらせをしたりする行為のこと。
- スメハラ:スメルハラスメント。口臭や体臭、タバコ、香水などの匂いで周囲の人に不快感を与える行為のこと。
誰もが安心して生活できる社会を築くためには、ハラスメントに対する正しい知識と対策が必要です。個人が取るべき具体的な防止策、組織の取り組み、そして被害を受けたときの対処法をご紹介します。
まとめ
ハラスメントを受けたと感じたら、一人で悩まないで、まずは周囲の人や相談窓口に相談してみましょう。また、組織としても各メンバー同士でお互いの変化に気づきあえる風土を作りましょう。
一人ひとりの心がけがハラスメントのない職場に繋がります。