2017年 年頭所感  建設産業の未来のため 今こそ力を一つに

811-02-1

 

加盟組合の皆さん、新年明けましておめでとうございます。
日頃より日建協活動への多大なるご理解をいただくとともに、積極的な参加により、多くのご意見、ご指導をいただきまして、誠にありがとうございます。皆さんからいただいた声は日建協活動の原動力です。その声をしっかりと活動に活かしていきますので、本年もこれまで同様、日建協活動をともに推し進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

さて、2016年の活動を振り返ってみると、印象に残るのが 「統一土曜閉所運動」 です。2016年6月の運動では、読み替えも含む閉所率が過去最高となる70.3%となりました。近年急激に閉所率が向上した理由として 「労使協働での取り組み」 がより進んだことが挙げられます。組合員一人だけではなく、また組合だけでもなく、会社も含めた組織全体が1つとなり運動を推進したことで、各加盟組合の閉所率が向上したと思います。そして加盟組合の連帯行動がさらなる意識高揚につながり、日建協全体の閉所率を過去最高にしたのだと思います。まさに、一人の力は小さくても、みんなが力を合わせれば大きな力になることを感じてもらえたのではないでしょうか。2016年11月の運動では 「休むことがあたり前。意識を変えよう。統一土曜閉所」 をキャッチフレーズに活動を展開したように、まずは組合員の皆さん一人ひとりが 「休みたい!」 「休むぞ!」 との意識を持つことが重要です。“昔の常識は今の非常識” という言葉もあります。今の意識を見つめ直し、休むことを当たり前と思うことができる環境作りが必要なのではないでしょうか。

 

2017年は、組合員の皆さんと一緒に意識改革をさらに進めていきたいと思います。また、担い手の確保・育成にむけ、大きく、そして、より具体的に動き出した建設産業の取り巻く情勢をしっかり捉えるとともに、国・業界団体が打ち出した各種施策の目的、趣旨を理解し、問題の抽出、課題の明確化を行い、解決にむけ取り組んでいきます。特に 「週休2日制」 については、長年、諸先輩方が訴え続けてきたことであり、今こそ、実現にむけ確実に取り組んでいきたいと思います。適正工期の確保、技術者の確保・育成、生産性の向上、技能労働者の処遇改善などの多くの問題・課題があり、一朝一夕に実現できるものではありません。しかし諦めることなく、一歩ずつステップを踏んでいきましょう。まずは年2回の統一土曜閉所運動を建設産労懇の仲間10万人に留まらず、建設産業全体へさらに広め、ともに活動していきたいと思います。そして、できる組織は次のステップへと進んでもらい、例えば、土曜閉所の回数を増やし、月1回や月2回の土曜閉所へと進んでもらえるよう、内外にむけて働きかけていきたいと思います。

 

建設産業の変革にむけた動きは、より大きな流れとなっています。だからこそ、「誰かがやるだろう」 「どこかがやるだろう」 と流れにまかせるのではなく、私たち自身がその流れの一部となって取り組んでいかなければなりません。数年先、また、未来の建設産業のためにも、一人ひとりの力をひとつに結集し、より大きな流れを形成することで取り組みが途切れることなく継続できると思います。これからも 「ワーク・ライフ・バランスの実現」 にむけ、加盟組合が連帯して活動を進め、建設産業を 「働きがいのある、魅力あふれる産業」 にしていきましょう。

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