続・東西組合細見27 東洋建設職員労働組合

9月5日から6日にかけて開催された定期大会での集合写真。本部役員16名と代議員15名、大会書記1名の計32名が出席しました。

9月5日から6日にかけて開催された定期大会での集合写真。本部役員16名と代議員15名、大会書記1名の計32名が出席しました。

東洋建設株式会社は、西宮市鳴尾浜に一大工業港を建設する目的で、昭和4年7月に阪神築港(株)として設立されました。昭和39年に東洋建設(株)へ商号変更し、海上土木事業はもとより、陸上土木・建築・海外と業容を拡大し現在に至ります。

東洋建設職員労働組合は、昭和21年9月に結成され、会社との「相互依存・相互信頼」の関係を基盤に、約70年にわたり活動を展開してきました。江東区青海にある組合事務所からは、眼下に青海コンテナ埠頭のガントリークレーンを見渡せ、臨海部の眺望はまさに格別です。

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◆ 設 立 : 昭和21年9月

◆ 組合員数 : 685名(平成26年10月末現在)

◆ 組織率 : 53%

◆ 本部執行委員数 : 17名(支部長9名含む)

◆ 本部執行委員会 : 年12回程度

◆ 支部体制 : 9支部

職場での横の繋がりを!

三宅委員長

三宅委員長

今年度は「仲間とともに、がんばれる職場に」をスローガンに掲げ、風通しのよい職場環境を構築することで、組合員だけでなく非組合員も含めて全社一丸となってがんばっていけるよう、コミュニケーションの強化に重点を置いて取り組みを進めています。

働く仲間の中に、孤立感や疎外感を抱いて悩んでいる人がいれば一人で抱え込まず、分かち合える仲間がいることを思い出して相談して欲しい。そのために組合は、横のネットワークの充実に努めなければならないと考えています。

ここ数年は、組合員の減少に伴う財政面の悪化により、組合独自でレクリエーション活動ができていませんが、コミュニケーションの重要

現場見学会の様子

現場見学会の様子

性を会社へ訴え、若手を対象とした現場見学会や勉強会の開催に繋げるなど、働く仲間が集う場の創出にむけて取り組んでいます。そして今年からは、入社3年を経過した職員を対象とした会社主催の研修の中で、組合を紹介する時間をいただきました。その機会を有効に利用し、組合という「横の繋がり」があることを若手組合員にしっかりと伝えていきます。

 

ワーク・ライフ・バランスの実現にむけて

ワーク・ライフ・バランスとは、ワークとライフにかける時間のバランスではなく、どちらも充実していると自身で実感できることだと思います。そのためには、状況に応じて自分の意思でワークとライフを選択できる余裕を作り出さなければなりません。今年度新たに始めた「時短グループ会議」では、「業務の流れ」や「職員の意識」などに着目し、その改善にむけて組合員とともに取り組んでいます。

組合組織の力を取り戻したい

松本書記長

松本書記長

このまま行くと数年後には組織率が過半数を割り、当組合が労働者の代表でなくなる恐れがあることから、今年度、中央委員を中心とした「組合活動検討委員会」を立ち上げ、組合員範囲の見直しにむけた具体的な素案づくりをスタートさせました。

「職場の思い」を代弁し適切な意見発信を行えるしっかりとした組合組織であることが、社業発展そしてより働きやすい会社を築いて行くためには不可欠だと考え、組合員範囲見直しにむけて理解を広げていきたいと思います。

産業の将来を見据えて

中央は事務局の相澤さん

中央は事務局の相澤さん

近年、女性の入職が少しずつ増えてきており、その女性が今後も働き続けられるための環境が求められています。まずは、女性組合員が広く情報収集できるよう、社外の交流イベントなどへの参加をフォローしていきたいと思います。そして、近い将来には組合執行部の一員として活躍することを期待しています。

また、子供の頃からものづくりの喜びを感じられる、ショベルカーや作業船がカッコイイものとして自然と認

揚土船「第二東揚号」

揚土船「第二東揚号」

識されていくような社会になってほしいと思います。そのためには、幅広い広報活動が必要だと考えます。そして、少なくとも私たちの子供が、この産業で働きたいと思えるようにしなければなりません。日建協には、社会全体にむけて建設産業のやりがいと魅力をアピールすると同時に、その役割の重要性をしっかり発信することで、この産業のステータス向上に繋げて欲しいと思います。

 


 

豊かな発想を持ち合わせた三宅委員長の言葉からは、建設産業の地位を向上させたい、働く仲間のモチベーションを高めたいという強い思いが伝わってきました。そして、堅実な松本書記長とのチームワークの良さが感じられる取材となりました。

東洋建設職員労働組合の皆さんの今後の活動が、さらに実り多きものとなりますよう祈念いたします。日建協も全力で応援していきます。

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