NikkenkyoNews Vol.52 「めざせ 4週8休!」作業所訪問記① 東海環状大垣西ICランプ橋床版工事
於:岐阜県大垣市
訪問日:2015年6月1日(月)
「めざせ 4週8休!」作業所訪問記では、週休2日モデル工事や4週8休の実現にむけて積極的に取り組んでいる作業所を訪問し、休日取得のための課題や解決策について取りまとめ、皆さんにお伝えしていきます。今回は東海環状大垣西ICランプ橋床版工事を訪問しました。
工事名:東海環状大垣西ICランプ橋
床版工事
工 期:平成26年9月2日~平成27年7月21日
発注者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所
施工:西濃建設株式会社
このプロジェクトは、国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所が、女性・若手技術者の入職を支援する取り組みとして発注した「週休2日・工程調整綿密対応工事」です。昨年10月の着工以来、5月末時点(進捗率95%)の土日祝日取得率(休んだ平日も含む)は106%で推移しています。実際の取り組みをいくつかご紹介します。
・週休2日が実施可能な協力会社の選定
・元請及び協力会社の担当者への発注者によるヒアリング実施
・受発注者の情報共有ツールとしてASPを活用し、書類削減や工程調整を実施(週間工程会議省略)
・作業所で働くものすべて(元請職員と技能労働者)の休日取得状況を「週休2日確認表」で一元管理
・技能労働者に対する新規入場時アンケートで週休2日に関する意識調査を実施
プロジェクトとしては、変動要素の多い土工事を伴わない上部工の床版工事であり、調整相手も少なく週休2日が実現しやすいという要因がありますが、週休2日の実現にむけ、受発注者が真摯に協力して取り組んでいることを感じることが出来ました。中部地方整備局では、今後「完全週休2日制モデル工事」を試行して、さらなる職場改善に取り組んでいくとのことです。
日建協ではこうした作業所訪問をつうじ、プロジェクトの特性に応じた課題・解決策について実態把握につとめるとともに、作業所における4週8休の実現にむけた提言活動に反映させていきます。