日建協出前講座2024:「学生たちにとってゼネコンとは・・・」

日建協では将来の建設産業を担う土木・建築系学科の学生にゼネコンの仕事内容や魅力を知ってもらうために、日建連と連携し2006年より全国の大学で出前講座を開催しています。2024年度は新規となる昭和女子大学を含め8大学、小学生向け講座として墨田区立第三吾嬬小学校で出前講座を開催し、合計770名が受講しました。出前講座で実施したアンケート結果より、学生のゼネコンに対するイメージや希望する就職先を紹介します。


土木・建築系学生の希望就職先で「ゼネコン」が最多に


学生達の希望する就職先とは?
今年度は学生たちの希望就職先として「ゼネコン」が首位となりました。とはいえ全体割合としては土木系が16.7%、建築系20.0%と決して高くはない数値となっています。また、ゼネコンに就職してからの希望職種では土木系では「施工管理」、建築系では「意匠設計」が最多の結果となっています。

学生たちにとっての「建設業・ゼネコン」イメージ

ゼネコンはどう思われているのか?
ゼネコンを希望しない理由について希望就職先にゼネコンを選択しなかった学生に聞いたところ、「労働時間が長そう」が1位、「転勤・異動が多そう」が2位でした。建設業に対するイメージでは安定性や社会への貢献度に対する魅力を感じる学生が多いようですが、就職先の選択には働きやすさを重視する傾向が強くなっているようです。

大学・専攻に応じた講義/講師一覧


出前講座を振り返って

 建設産業は学生たちにとって、仕事と生活のバランスがとりづらい産業であると思われていますが、受講後アンケートでは、昨今の働き方改革への取り組みによる、労働環境の改善に興味を持ったという感想が多数ありました。また、今年度は小学生向け講座や昭和女子大学講座を通して今までにないアプローチで建設産業の魅力を発信できました。
アンケートの結果からも建設産業の働き方改革や女性活躍推進への取り組みなどを正しく学生に伝えることは担い手確保において特に重要だと感じます。そのために、日建協では引き続き出前講座を開催していきます。