木浪議長メッセージ第6回 2025年 年頭所感

明けましておめでとうございます。
平素より、日建協活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返ると、建設産業では防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策や、企業の堅調な設備投資意欲を背景に政府建設投資、民間建設投資ともに底堅く推移した一年となりました。また、昨年の4月には建設業にも罰則付き時間外労働の上限規制が適用されましたが、これまで政労使が一体となって働き方改革や建設DXの推進に取り組んできたことに加え、好調な受注環境下のもと加盟組合企業の各社において4週8閉所の取り組みを推進していることで、私たちの労働環境は着実に改善しています。

日建協では、この先の建設産業の「あるべき姿」や「ありたい姿」を描いた『日建協ビジョン2030 誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業』を掲げています。2025年は建設産業の長年の課題である長時間労働の是正や4週8閉所、完全週休2日の実現に向けて、一般社会も巻き込みながら活動に取り組んでいきたいと考えています。

私たちが働く建設産業は、今、大きく変わることができる好機を迎えています。だからこそ、働く私たち自身が建設産業を変えていくという強い意志を持って取り組んでいかなければなりません。そのためには、旧態依然とした慣習から脱却し、新しい感性・発想をもって建設産業のあるべき姿、働き方を私たち自身が描き、実践していく必要があります。

これまでの取り組みをさらに加速させ、他産業と比べても遜色のない労働環境を実現し、ともに次世代に選ばれる建設産業を創っていきましょう。