海外でしか見られない 「珍しいコト・モノ情報!」

日建協では、海外勤務にかかわる様々な情報を皆さんにお伝えしています。これまで、海外勤務者の住環境、海外での買い物事情などを紹介してきました。6回目となる今回は、その土地でしかみられない珍しいお祭りやイベント、地域の風習などをご紹介します。

国民的人気の 「クリケット」 でリフレッシュ
・・・スリランカ民主社会主義共和国

スリランカはクリケットワールドカップの優勝経験国で、クリケットは大変人気があります。私の作業所では年に一度、関係者を集めてクリケット大会を開催しており、昨年末に大会を開催しました。大会には安藤ハザマチーム(日本人・外国人職員混成)をはじめ、協力会社のチームなど合計10チーム以上が参加し、観客を含め総勢200人以上で盛り上がりました。

大会後は打ち上げです。ここスリランカでは1日に3食カレーを食べる習慣があり、打ち上げでも、もちろんカレーが出ます。クリケットのほどよい疲れの中、ライオンビール(スリランカの代表的なビール)とともに食べるカレーは格別の味でした。
また、大会を通して普段とは違った職員の一面を見ることができ、作業所内の結束がさらに高まった、と実感しました。

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現場から車で15分ほどのところに、ネゴンボというビーチリゾートがあります。ゴールデンビーチとも呼ばれ、夕日の名所として有名です。
リゾート地なので食事をするところがたくさんあり、スリランカのローカルフードを堪能することができます。

インフラが整う 「水上集落」
・・・ブルネイ・ダラムサラーム国

ブルネイには、ブルネイ川の河口付近に水上集落(カンポン・アイール)があり、約4万人(市の人口の約4分の1)が住んでいます。
水上集落には電気や水道などのインフラが整備され、モスクや警察、病院、学校、ガソリンスタンドなどがあり、また当社が参画した再開発事業の住宅もあります。各住居や建物は通路で繋がっており、陸地との移動手段には水上タクシーが利用されます。陸地側にある駐車場に乗用車を駐車しておき、自宅のある水上集落から水上タクシーで移動して車に乗り換えています。

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40年の歴史を持つブルネイ事務所には、現在、日本人2名の他、ブルネイ人、マレーシア人、フィリピン人など15名の職員が所属しています。

幸せを呼ぶチャイニーズ・ニューイヤーの過ごし方
・・・シンガポール共和国

シンガポールでは、チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)は重要なイベントです。家族や親戚がお互いの幸運を願ってマンダリン・オレンジを交換する風習が有名です。
また、この時期にだけ獲れるたくさんの卵や白子を持った魚(ラビットフィッシュ)を食べたり、願いごとを言いながら魚生(ユー・シェン)というカラフルな刺身サラダを高く引混ぜて食べる伝統があります。私の職場でも、仲間と一緒に縁起の良い料理を食べて新年が大きな福に包まれるようにお祝いしました。

屋外では、家族の不幸・病気等を追い出してくれるという、伝統のライオンダンスやドラゴンダンスが各地でにぎやかに繰り広げられ、迫力のある音楽や踊りが大いに盛り上げてくれます。

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営業中の建物利用者300名以上との打合せ、または交渉しながらの工事なので、とても気を使っています。
営業用の資材置場の狭い周囲、または移動しながらの作業なので、安全や工事進行を同時に管理しなければなりません。

夜空を彩る 「天灯祭り」 ・・・台 湾

毎年春節に行われる「平溪(ピンシー)国際天灯祭り」に参加してきました。一年の願いを込めて数百もの天灯を一度に空に放ちます。天灯は高さ1mほどもある赤い紙製で、中にろうそくが入っており、気球と同じ原理で空中を上昇していきます。天灯が群れを成して夜空をさまよう様はとても幻想的で感動しました。世界中から多くの観光客が来訪し、貴重なお祭りを楽しんでいました。

また、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台になったと言われる人気スポットのキュウフンへも行き、ワクワクするような世界感を体験しました。

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ショールーム建屋を通常通り使用しながら既存外壁を解体し、シャッターを新設するというなかなか気を使う工事です。現場は、私と台湾人スタッフの2名ですが、台北営業所には約100名の社員がいます。先日は台中へ社員旅行で名所を巡り、久しぶりの同僚たちと心身ともにリフレッシュすることができました。

世界遺産 「ナスカの地上絵」 を遊覧飛行
・・・ペルー共和国

日本からも毎年多くの観光客が訪れるペルーの代表的な世界遺産「ナスカの地上絵」。蒸留酒 「ピスコ」 の産地として名高い、イカの空港からセスナで飛び立ち、遊覧飛行しました。

最大の地上絵は約135mにもなり、なぜこれほど巨大な絵を描いたのか、いまだに謎に包まれています。昨年、地元の研究チームが世界遺産に指定された地区でドローンを使って調査をしたところ、新たに50以上の地上絵が発見されました。さらなる発見にも期待がかかるところです。

また、今回は「砂漠のオアシス」も訪れました。起伏に富んだ砂漠地帯をバギーとボードで駆け巡るツアーです。サンドバギーはまるでジェットコースターのような乗り心地、サンドボードで谷間に向かって一気に滑り降りると爽快な気分です。

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首都のリマ沿岸に流れる寒流のおかげで身の締まった魚介類が手に入ります。
週末は宿舎近くの市場で買い付け、調味料は日本食スーパーで調達して魚料理に精を出しています。

社会の喧騒から離れた 「ボノボの楽園」
・・・コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国では、ヒトに近い類人猿のなかでも、この国にしか生息していない『ボノボ』を見ることができます。

アフリカ最大の都市キンシャサから車で約1時間。アスファルト舗装の道、丘を越えて砂利道を進み、廃線になった鉄道を横切り、最後は凸凹のオフロードを行くと「ボノボの楽園」というボノボ保護区があります。かつては食用として食べられていたこともあったようですが、今は密猟も禁止されています。

また、こちらもキンシャサから車で約1時間、サファリビーチというリゾート施設があります。ここではコンゴにいるとは思えない、市内の喧騒からかけ離れた静けさと、川と空を眺めながらのんびりとした時間を過ごすことができます。

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毎月1回、現地スタッフ及び協力会社と懇親会を行っています。
懇親会では、そうめん・すし・そば・たこ焼きなど、日本の食文化を現地人に味わってもらっています。
特にたこ焼き(タコがないのでイカで代用)は、所長自ら腕をふるい大好評でした。

端午節を祝う 「ドラゴンボート・レース」
・・・香 港

香港では、旧暦の端午節(6月上旬)にドラゴンボート・レースが各地で開催されます。
ドラゴンボートは1名の太鼓手、10~20名の漕ぎ手、1名の舵取りで速さを競います。ゴールまでの距離は、お祭りが200~300m程度、国際イベントが500mです。

パワーだけでなく全員で息を合わせることが必要であるため、コミュニケーションを深めながら練習を行い、本番に挑みます。競技会場には地元の方もたくさん応援に駆け付け、出店ではローカルフードやドリンクを楽しむ人たちで賑わいます。参加者はレースの待ち時間にバーベキューを楽しんだり、海鮮料理を食べたりしながら過ごします。

優勝チームには豚の丸焼きが贈呈されますが、チームだけでは食べきれません。その分は参加者へお裾分けがあり、みんなで食べてから帰ります。

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香港営業所管轄内で約480名が勤務しています。
営業所は北角(ノースポイント)という香港島の北部に位置し、地下鉄が乗り入れ、バスや路面電車も走っています。
周囲にはショッピングセンターがあり、高台には高層住宅が広がっています。

魅惑のファイヤーダンス ・・・サモア独立国

サモアでは、毎日どこかのホテルやレストランでファイヤーダンスショーが開催されています。

先日観に行ったショーでは、陽気なMCの挨拶の後、南国らしくプーニウ(ココナッツで出来た打楽器)の小気味よい音が打ち鳴らされ、まずはハワイでもよく見るフラダンスが始まります。三人の女性によるフラダンスは南国情緒たっぷりで、ハワイにバカンスに来ているかのような錯覚に陥ります。

その後、音楽が激しくなるにつれ演者が男性へと変わり、炎を灯したスティックを振り回しながらのファイヤーダンスがスタートします。バナナの葉を用いた伝統的な衣装に身を包み、時に激しく、時にたおやかに踊るダンスに、私たちも酔いしれ、充実したひと時を過ごすことができます。

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本プロジェクトは、サモアに本部を置く環境保護の国際機関である、太平洋地域環境計画事務局(SPREP)の「太平洋気候変動センター」を建設する工事です。
近隣の小学生による現場仮囲いを利用したウォールペインティングにも協力しています。


今回の企画はいかがでしたか。ともに働く仲間とのコミュニケーションを大切にしながら、海外の異なる文化や生活習慣に溶け込み、活躍されている組合員の皆さんの様子が伝わって来ますね。
ゼネコンの海外事業が拡大する中、日建協は引き続き海外勤務の情報を発信していきます。
ご協力いただいた皆さん、お忙しい中ありがとうございました。