NikkenkyoNews Vol.23 国際産別組織BWIの第3回世界大会に参加しました!【Part3】

クラウス前会長と植村議長

(連続して3回に分けてご報告します)

於:タイ バンコク

日 時:2013年12月4日(水)、5日(木)

参加者:植村 吉田

 

(BWI夕食会)

大会終了後、着席での懇親会が行われました。挨拶など堅苦しいものはなく、音楽とダンスが中心で非常に和やかな雰囲気の中で開催されました。日本で行われる組合の懇親会との違いに驚きを感じました。

この会にはパーオロフ新会長は欠席でしたが、クラウス前会長に対し植村議長が退任にあたり慰労の意を伝えました。また、アンベット書記長に対して植村議長は、BWIに対し日本の労働組合が非常に期待している旨を伝え、その上で「BWIの意義は、ILO中核的労働基準の批准、及び国際枠組み協定の締結の推進などによって世界の労働環境を底上げすることだ。日本の組合員が世界において一定の労働環境が確保できることは非常に意義深い。」と述べました。アンベット書記長は「まさにその通り。BWIの活動を理解してもらえて嬉しい。」とし、共通の認識を得ることができました。

 

日建協がBWIに期待すること、そして日本の組合員の思いをBWI執行部の役員に伝えられたことは非常に意義深いものであったと考えます。

 

全体を通じて

左から植村議長、岩崎BWI日本協議会議長、
アンベットユソンBWI書記長、吉田執行委員

今回のBWI世界大会への参加を通じて、世界の建設・林業に関する労働事情が今どのように動いているのか、課題は何なのか、それに対する解決策は何なのか、ということが理解できました。特にワールドカップなどスポーツイベントによって労働者の働く環境がどんどん悪くなる現実があること、そしてそのことに対して国際横断的な組織の果たすべき役割がますます大きくなっていることを感じました。日本では東京オリンピックの開催が決定しましたが、今後私たちの労働環境をカタールのようにしてはいけないと思います。

 

日建協にとってBWIの活動は、身近な問題を解決するものではないかもしれません。しかし、世界各地を飛び回る私たち組合員の労働環境の底上げのために、BWIは今日も活動を続けています。今回の報告により、ぜひ皆さんにBWIの活動について関心をお持ちいただければと考えています。

 

日建協は、今後もBWI及び日本協議会の活動を通じて、私たちの労働環境の改善に向けて取り組むと同時に、世界における日本の建設産別組織としての責任をしっかりと果たしていきたいと思います。

 

NikkenkyoNewsでは、BWI世界大会の内容について報告しましたが、BWIの活動については、日建協機関誌Compass Vol.801(2014年3月発刊)で詳しく報告しますので、楽しみにしていてください。 (終わり)