まだまだあるぞ! アイデア発想法 ②・・・シックスハット法

さまざまな観点から考えることにより、新しいアイデアを生み出す方法です。
人の思考や立場は様々です。物事にいつも慎重な人、直感で物事を判断する人、立場上、自由な意見が言えない人などなど・・・。会議の場で勝手に発言し合うと、なかなか議論が進まないこともあります。今回は、思考や立場に関係なく、参加者全員が同じ目線で物事を考え発言し合うことで、効率的にアイデアを生み出そうという発想法を紹介します。

会議の進め方

1.まず、会議の進行役を決めます。

2.会議の進行役は6種類の帽子のどれか一つを選び、参加者全員に対し、その色の帽子をかぶるよう指示します。(かぶった気持ちになるだけ。色のついたカードなどを配っても良い。)

3.進行役の指示に従い、会議の参加者は全員が同じ帽子をかぶり、帽子の性質に合わせた視点・思考で意見やアイデアを出します。絶対にその色の視点で発言をしなければなりません。

4.青の帽子からスタートし、1人1分を目安に発言していきます。アイデアが出され続けているのであれば延長しても構いません。

5.青の帽子での議論が終わったら、進行役の指示に従い、帽子の色を変え、赤→白→黄・・・と順に議論を進めます。

6.最後に青の帽子に戻り、会議で話し合った内容をまとめます。

それぞれの帽子の性質

10-10ao

冷静な視点。会議全体を俯瞰し、会議のプロセスが上手くいっているかを考える。

10-11aka

理由や根拠の説明はせず直感で思ったままのことを言う。

10-12shiro

主観を排除し、数値やデータなど客観的な事実から物事を考える。

10-13kiiro

積極的で前向きに、利益につながることや何かを生み出そうと考える。

10-14midori

植物が成長するイメージで新たな創造をする。また、物事の欠点を補完する新たな選択肢を考える。

10-15kuro

思慮深く、ありとあらゆる欠点や考え方の誤りやリスクがどこにあるのかを考える。

 


シックスハット法は、会議の参加者の知識、経験が結集されるとともに、効率的な会議運営により時間短縮にもつながります。

また、会議でなくても自分の考えをまとめる時にも便利です。ぜひ活用して下さい。