東西
組合細見⑰
Compass 2003/January.Vol.750
●設 立：1958(昭和33)年10月
▲後列左から吉田福対・財政部長、盛重委員長、中嶋副委員長、田村書記長、前列女性は左から明石さん、辰巳さん
●組合人数：約2,691名(2002年10月31日現在)
まじめで堅実
盛重委員長に組合の結成、構成などをお伺いしましょう。
西松建設職員組合
虎ノ門は、もともとは江戸城の一番外側を取り巻いている堀を渡るところにあった外廓門のひとつで、江戸城の数ある門のうちでも動物の名がついているのはここだけです。名前の由来にはさまざまな説があり、付近の大名屋敷に虎の尾と呼ぶ美しい桜があったからとか、太田道灌が出陣のとき、千里行って無事に千里帰るという虎にあやかって名づけたとか、虎の櫨を通そうと門を改造したとか･･･。その虎ノ門にある西松建設職員組合を訪問しました。
◆支 部 数：15支部（うち海外３支部）
◆執行委員数：８名（うち専従３名)
――組合結成は1958年（昭和33年）10月で、日建協に加盟したのが1967年（昭和42年）です。支部数は国内12支部、海外3支部で組織され、組合員数は10月31日現在で2,691名です。本部執行委員は土木3名、建築1名、事務4名の8名で構成され、その内専従が3名おります。本部執行委員会は、原則として週に１回、年間を通じて50～60回程度開催しています。海外に勤務する組合員に対しては、年２回オルグを実施して、意見集約に努めています。
組合として特に力をいれて取り組んでいることは？
▲笑顔に人柄がしのばれる重盛委員長
支部活動強化でモチベーションも上がる
――支部活動支援です。近年、うちの組合では支部活動が活発になってきました。各支部長の努力で、支部役員だけではなく、一般組合員のモチベーションまでも高まってきていると感じています。全国会議で支部活動の報告をしたり、各支部委員会にお互いに出席するなどの支部間交流も行なっています。
時短にはどのように取り組んでいますか?
――昨年４，５，６月を調査期間として、全組合員に休日取得調査を行ないました。また、時短推進強化月間である６月，１１月に、うちの組合独自でアンケート調査を行っています。そういったアンケート調査結果を地方労使懇談会などに展開し、改善策の検討資料として利用しています。会社も職制を通して、そういった活動に協力してくれています。
組合執行部から一般組合員に望むことは？
――組合員には、自分の組合の発信している情報に、まず関心を持って欲しいです。そして組合活動を理解し、受動的に受けとめず、職場環境などを自分自身で変えていってもらいたいですね。また、そのために組合を利用して欲しいと考えています。
田村書記長、組合員に対し
組合員に対し組合活動をＰＲするような機関紙はあるのでしょうか？
――隔月（偶数月）で年６回、機関誌ＱUESTIONを発行しています。各号ごとに広報部長が企画し、執行委員会で掲載記事を検討して決めています。心掛けていることは、同じ会社に勤める仲間（組合員）の写真をなるべく掲載し、連帯感を持ちやすく、また機関誌に対する親近感もってもらえればと考えて発行しています。より読んでもらえる機関誌にするために、年度末には支部役員対象にＱUESTIONアンケートを行ない、機関誌に対する意見を聞いて参考にしています。
福利・厚生活動についての取り組みついてお聞かせください。
――1994年から電話による健康相談サービス＜ハロー健康相談２４＞を導入しました。このサービスは年中無休・２４時間体制で心と体のさまざまな相談をすることができるものです。組合員やその家族であれば無料で利用することができ、海外からも日本語で安心して相談できます。
また、ホームページにライフプラン情報＜Ｌet's新生活塾＞を開設しています。これは将来の生活設計に役立つ情報を、さまざまな視点から提供するものです。
ご自分の組合をひとことで言うと？
▲取材中も笑顔が多い西松職組
――「まじめで堅実」です。社風と一緒ですかね。
日建協に期待することは何でしょうか。
――やはり産業政策活動です。働く者の立場から意見を発信し、建設産業全体の発展と魅力化をめざして欲しいし、当職組もその一員として、活動に協力していきたいです。また、同じ産業に働く仲間達との意見（情報）交換の場としても、日建協の存在自体を心強く感じています。
お忙しい中、盛重委員長、田村書記長、吉田福祉対策・財政部長に集まっていただきました。少し早めの大掃除をさせてしまったようで、申しわけありませんでした。とてもきれいな事務所でした。ご協力どうもありがとうございました。■
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