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〜決して他人事でない歯周病〜


口の中の大病「むし歯」と「歯周病」
「人はからだが資本だから、しっかり食べて、丈夫なからだを作りなさい。」と子どものときに、両親をはじめ、多くの大人から言われませんでしたか。
「リンゴをかじると血が出ませんか?」と昔CMで聞かれたフレーズですが、皆さんの歯と歯ぐきは健康ですか。
歯は、動物として重要な作業である「食べる」ことを行う必要アイテムです。確かに、入れ歯などの代替物があるものの、やはりご自身のものが一番だと思います。
健康な歯並び
さて、歯にかかわる病気としては2つの大きなものがあります。ひとつはむし歯、もうひとつは歯周病です。むし歯は歯そのものが痛みを感じたり、冷たいものや熱いものを口に入れたときにしみたりと症状がでやすいことに加え、鏡などで目視でき、ご自身で確認することができます。それに比べて歯周病の場合は、症状を目視することができず、また「沈黙の病気」とよばれるほど、病状の進行に気づきにくい性質を持っています。


30歳を過ぎたら「歯周病」に注意!
日本歯科医師会の報告によると、「35歳以上の約70%が、歯周病が原因で歯を失っている」とされています。つまりいくつになっても、ご自身の歯をきれいに残したいのであれば、歯周病予防を日頃からしなければいけません。

一度歯医者さんに行ってみてはどうですか
歯周病になっている歯並び
歯ぐきだけでなく、歯槽骨(アゴ
の骨)まで腐敗が進行します。
どうしても私たちは、むし歯という痛みを伴う症状が出ないと、歯医者に行く機会がありません。私自身を例にしますと、永久歯に生え変わって以来、ほとんど、歯医者に行ったことがありません。幼少の頃からカルシウム成分のものは良く食べたおかげか、1日に1回しか歯磨きをしなかったにもかかわらず、20年以上虫歯になりませんでした。 ところが昨秋、上の奥歯が虫歯になってしまい、歯医者に行ったところ、「虫歯は抜くしか仕方がない状態であるが、それ以外の歯も決して大丈夫な状態ではない。」とドクターに言われてしまいました。つまり、私は歯周病患者候補だったのです。このときから、私の「歯医者さん通い」が始まりました。
組合員の皆さん、そしてそのご家族のみなさん、自分だけは大丈夫と思わず、一度歯医者さんに行って、確認されてはいかがでしょうか。かけがえのないご自身の財産のために。
最後に私がお世話になっている、歯科衛生士さんに教えていただいた歯磨きのチェックポイントをご紹介します。ただし、一人ひとり顔が違うように、口の中の環境も様々ですから、歯磨きの方法も歯医者さんに相談してみましょう。


効果的な歯磨き方法
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歯ブラシは鉛筆を持つように持ちましょう。
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が当たるようにしましょう。一度に磨けるのは、下の歯で3本、奥歯は2本。1ヶ所で10回くらい歯ブラシを小さく振動させましょう。(電動歯ブラシでなくでもOK)
力を入れすぎると逆効果。1ヶ月以内で毛先が開いてしまうようでは強すぎです。
歯ブラシは柄と毛の並びもストレートのものが口の中のどこにでも対応できるのでお奨めです。
歯磨き粉は、清涼感で満足してしまい、磨き残しを起こしやすいので、ごく少量、もしくはつけなくてもかまいません。
寝ている間は口の中の自浄作用が低下するため夜と朝の最低2回は磨きましょう。

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