舫 い 台風18号が西日本から北日本にかけて日本列島を縦断し、各地に被害をもたらしました。被害にあわれた方には心からお見舞いを申し上げます。また、現場でも台風対策など大変なご苦労をされたことと思います。
日建協活動にも、この台風により影響が出る事態となってしまいました。10月8日に予定されていた法政大学での出前講座ですが、台風により交通機関の不通が相次ぐなどして大学の講義が休講となったため、日程を再調整して後日に延期することになりました。2006年に開始されてから4年目をむかえますが、延期は初の事態です。日建協出前講座では建設系の学問を学ぶ大学生に対し、インフラ整備の重要性などを題材に建設産業で働く魅力、素晴らしさを伝えています。今回の台風によって普段何気なく使っている交通機関がストップしてしまい、思ってもみない形で学生が「インフラの重要性」を実感する機会となったのではないかと思います。
建設産業の魅力低下が叫ばれて久しい昨今、建設系の学科を卒業しながら建設産業で働くことを敬遠する学生が増えていると言われています。また、更に追い討ちをかけるように公共事業の見直し議論が進み、世間から見た「公共事業」や「インフラ整備」は本来の目的がないがしろにされ、不要なものと位置づけられてしまっているように思われます。これにより学生の建設離れが進んでしまうことも懸念されます。
出前講座では、建設産業で働く魅力や素晴らしさを、次世代を担う学生に伝え、この産業を正しく理解してもらうことを目的にしています。建設産業の持続的な発展のためには次世代を担う若者の育成が不可欠だと思います。産業の魅力向上のためにも、そしてこの産業が発展を続けるためにも、出前講座を推し進めてまいります。
編集後記
ずいぶんと秋の色も深まってきました。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・、秋にも色々ありますが、日建協の秋は『時短の秋』です。11月14日の統一土曜閉所運動前に発刊されるCompassでは毎年、巻頭特集に『時短』をメインテーマとして取り上げていますが、今号では一気に8ページの特集を掲載しました。
さて、前号のCompass vol.782の表紙に、ちょっとした統一土曜閉所運動の閉所率向上のための『おまじない』をかけていたのですが、皆さんは気付かれたでしょうか?実は表紙のなかに、今回、統一土曜閉所運動ポスターで使ったキャラクターの『親子ゾウ』が隠れているのです。今、前号がお手元にあれば、ぜひ、探してみてくださいね。
9月発刊の表紙から『おまじない』をかけているように、統一土曜閉所運動は何よりも事前からの準備が大切です。この号が皆さんのお手元に届く頃、運動日は目前です。準備は整っていますか?今回の土曜閉所率が少しでも向上するよう、加盟組合の皆さんのご協力をどうかよろしくお願いします。
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