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舫 い
 国勢調査によると全国の共働き率は44.4%と約半数になっています。共働き家庭で避けて通れない話が家事の分担と子供の病気です。
 ある調査によれば、日本では男女間の家事への考え方には大きな隔たりがあります。女性は、家事は夫婦で分担するものだと考える一方、男性は、家事は妻へ協力するものと考える人が多いそうです。この男性の考え方には、基本的には家事は女性の仕事という過去の慣習がいまだに残っており、またこの慣習を家事の回避する理由にしているからだそうです。男性は、家事へ協力するのではなく、家事を分担することがうまく共働きをする秘訣のようです。
 もうひとつ、共働き家庭で一番の厄介なのが子供の病気です。子供が病気をすると、保育園では預かってくれず、核家族の場合、夫か妻のどちらかが会社を休むことになります。1日だけならばまだしも、何日も続くと大変なことになります。病児保育と言って、病気になった子供を預かってくれる施設もあるのですが、数も非常に少なく遠方であったり、また費用も高額です。共働きが進んでいる欧米などでは、病児保育が進んでいるのか、と思い調べてみたところ、病児保育というものはありませんでした。なぜかというと、母親であれ父親であれ子供が病気になったら簡単に会社を休むことが出来る風土があるからだそうです。
 共働きがしやすい社会の実現には、制度や施設の充実ももちろん大切ですが、わたしたちの考え方そのものを変えていかなければならないのですね。

       
(六三四)



編集後記
 新年あけましておめでとうございます! 2011年最初のCompassはいかがでしたか? Compassでは読者のみなさんの意見を誌面に反映するために、各加盟組合からモニターを数名選出して頂いて、誌面やデザインについての感想や意見を頂いています。わたしたちは読んでもらえる誌面をめざし、作成・編集しています。モニターの意見は、わたしたちと読者をつなぐ“パイプ”です。もちろんモニターにならずともご意見やご感想などをお寄せいただく方の声も貴重であることは、言うまでもありません。今年もみなさんの声を反映させたCompassをお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします!


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