舫 い
「そこに山があるからだ」
山に登る理由を聞かれたイギリスの登山家ジョージ・マロリーの言葉です。
「なぜ働くのか」 そう問いかけられると、片付けられない仕事を前に「そこに仕事があるからだ」と、投げやりに言ってしまいそうです。
働く理由や目的は自分や家族、会社のため、人それぞれにあると思います。欧米では個人主義の考え方から自分の楽しみや喜びを目的とした働き方をしています。それに比べ、わたしたち日本人は自己犠牲を美徳とする日本独自の文化のせいか、自分を捨て、他の誰かのために働くことがあまりに多いと思います。
誰かのために働くことはもちろん大切なことです。しかし、自分を捨ててまで働く必要は無いはずです。誰かのために働くと同時に、自分の働く目的をきちんと見据えて、自分のためにも働くことが大切だと思います。自分の目的を持って働くことは誰かのためになります。
働き方を変えるということは難しいと考えがちです。けれども、働く目的に目をむけるだけで、自然と働き方が変わってきます。自分の働く目的を見つめ直し、自分の楽しみや喜びのための働き方を意識してみてください。きっと、ワーク・ライフ・バランスを実現するための道しるべとなるはずです。
編集後記
爽やかな秋晴れの日が続いております。スポーツ・読書・食欲の秋を満喫されていますか。でも、食べ過ぎ、飲み過ぎにはご注意下さい(体重計にのるのが怖い毎日です・・・)。
さて、日建協では秋といえば「時短」です。今号の特集記事「The Time Management 知って充実!仕事術!」はいかがでしたか。毎日仕事に追われ、残業が続いているみなさん、「自分へのアポイントメントを入れる」という発想はこれまでなかったのではないでしょうか。ぜひ仕事の時間をコントロールして、自分のしたいことにあてる時間をつくり、ワーク・ライフ・バランスを実現しましょう。
できた時間を使って、家族と一緒に星空観測や、秋山ハイキングに出かけてみるのもいいですよね。
これからもCompassは皆さんのご意見を反映しながらお届けしていきたいと思ってます。引き続きよろしくお願い致します。
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