舫 い
子供の成長は早い。特に年度変わりの時期はしみじみ思う。幼稚園児だった近所の子も気がついたら中学生になる。背も大きくなり、見た目は大人と変わらなくなっている。靴のサイズも、服のサイズも変わらなくなった。
大人になると背は伸びなくなる。しかし、中身はどうだろうか。きっと伸び続けるのではないか。
今年の正月に親族で背比べをした。背はとっくの昔に両親を超えたが中身はとても追いつけないと感じる。そういえば、社会人になった時、これで中身も両親に追いついたと思ったことがあった。しかし、半年もしないうちに両親はとてもでは無いが追いつけない場所にいることに気がついた。あの時、自分自身が恥ずかしくなった。あれから大分経ったが、社会人として、親として、未だ両親に追いつくどころか背中も見えない。しかし、いつかは追いつきたいと思う。
振り返れば、昔の自分のように子どもたちが追いかけてきている。先に生まれた者の努めとして簡単に追い付かれるわけにはいかない。自分も成長しなくてはいけない。たとえ、背は追い越されても、中身は追い越させるわけにはいかない。しかし、こんな思いを持つ事自体、まだまだ小さいと思う。そんな気持ちになる桜の季節が今年も来た。
編集後記
立春もすぎ3月となりました。梅の花などを見ていると、春の足音が聞こえてくるようです。身体をほぐしながら体調管理に気をつけて張りきっていきましょう。
東日本大震災から早や1年が経過しました。大きな被害を受けた鉄道・道路をはじめ社会インフラの復旧工事は、一歩ずつ進んでいるようです。
さて、組合活動はいよいよ賃金交渉の時期となりました。これにあわせ今号は「賃金特集」です。建設産業は相変わらず厳しい情勢が続いておりますが、震災復旧工事同様、賃金交渉も一歩ずつでも前進させたいものです。これからの春の職場集会等の参考にしてもらえれば幸いです。
また、今回加盟組合各社の作業服紹介となる「日建協コレクション」を1996年12月以来16年ぶりに行いました。各執行部の皆さん、モデル役を含めご協力ありがとうございます。デザインもさまざまで、加盟組合各社の個性がよく出ていますね。
これからもCompassは皆さんのご意見を反映しながらお届けしていきたいと思っています。引き続きよろしくお願い致します。
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