議長メッセージ第8回 新入社員の皆さん、ようこそ建設産業へ
新入社員の皆さん、ようこそ建設産業へ
桜の花びらが舞い散る季節から、木々の葉が新しく芽吹く季節へ。
新たに社会人としてスタートを切った新入社員の皆さん、誠におめでとうございます。
議長の部屋の原稿を作成しながら、思い起こすこと20数年前。私の入社当時は・・・、なんて書き出すと若い方に嫌がられるかもしれませんが、めげずに書きます。
バブル経済の崩壊以降、阪神淡路大震災があり、日本経済が低迷期を迎え、建設産業は冬の時代を迎えると言われたころでした。会社では1週間の研修を経て、翌週から現場配属が予定されていました。
研修最終日は、当時の社長ご出席のもと、新入社員にエールを贈る会合が開かれました。会の終盤、社長に直接挨拶しようと新入社員の列ができていました。その折、社長は自ら名刺の裏にメッセージを書いて、一人ひとりに渡してくださいました。私もひと言ご挨拶したいと列に並び、激励の言葉をいただきました。
「今を生きる」
いただいた名刺の裏には、ひと言、直筆でそう記されていました。
当時から20数年が経ちますが、この言葉は、会社人生において、私の心の支えになっています。
「過去は変えられない。でも、今と、未来は変えられる。」
「今いる場所で、自分の使命を果していくなかで、必ず道は開ける。」
良い時も、悪い時も、前に進む原動力となっています。
僭越ながら自身の体験を記しましたが、ともあれ、日建協は、皆さんを心から応援していきます。働きがい生きがいをもって働ける建設産業をめざして、ともに取り組んでいきましょう!