NikkenkyoNews Vol.22 国際産別組織BWIの第3回世界大会に参加しました!【Part2】

(連続して3回に分けてご報告します)

於:タイ バンコク

日 時:2013年12月4日(水)、5日(木)

参加者:植村 吉田

 

(大会二日目)

ゲストスピーカーによる討議、役員選挙、ゴールドピンの授与、

次回開催地の決定、新会長挨拶

 

世界大会会場の様子

大会2日目は、ゲストによる問題提起及び討議が行われました。様々な報告の中でも、話題の中心は、前日の議題にも上がったカタールの労働環境の問題です。カタールはその労働力の90パーセント以上を、インド・スリランカ・ネパール・パキスタンなどの移民労働者に頼っているのが現状であり、この移民労働者の労働環境はあまりに酷いとのことです。母国で結んだ労働契約は破棄され、パスポートは使用者により没収、40度を超える気候の中で休みなく労働を強いられ、賃金は未払いが多発。まるで数世紀前の奴隷労働のような報告が続きました。これらの解決のためには、労働者の組織化に加え、政府への働きかけ、また移民を送り出す側の法制度の整備などが必要であること、そしてBWIがこれに積極的に関与すべきだということが話し合われました。

 

そして選挙です。会長にはスウェーデンのパーオロフ氏が新たに選出され、また書記長にはフィリピンのアンベットユソン氏が続投の信任を得ました。

 

また世界各地は26のグループに分かれ、それぞれのグループから評議員を選出します。日本の所属はグループ19、他に香港、モンゴル、韓国、台湾が所属します。これまで台湾の代表がこのグループの評議員でしたが、今回、BWI日本協議会の岩崎議長(森林労連)が評議員として立候補し、世界の信任を得ることができました。今後岩崎議長は、グループ19だけでなくアジア地域を代表する者として、様々な国際会議で意見を発信することになります。

 

大会は、これまでの功績があった方を表彰するゴールドピンの授与、次回開催地の決定、そして新会長の挨拶などを経て無事に終了しました。

 

次回BWI世界大会は、4年後の2017年に南アフリカのダーバンで開催されることになります。

(続く)