統一土曜閉所運動特集 : 11月8日は統一土曜閉所日

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802_p10-11-2日建協では2002年11月から統一土曜閉所運動に取り組んでいます。加盟組合が連帯して土曜閉所に取り組むことで、1つでも多くの作業所が土曜閉所を実施し、外勤部門における土曜休日取得率向上の足がかりにしたいとの思いから、一斉閉所することを提案しました。取り組み開始から12年になりますが、統一土曜閉所日の閉所率は3~4割程度で推移しています。年にたった2回の統一土曜閉所日を休めない産業・・・。皆さんはこのような産業でずっと働き続けられますか?  長時間労働をなくし安心して働き続けることができる環境とするため、今こそ建設産業で働く私たち全員が一致団結して「変革」にむけて取り組まなければなりません。

向上しない閉所率の実態

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統一土曜閉所運動の取り組みを開始して以来、最も閉所率が高かったのは2009年でした。統一土曜閉所日の当日に約半数が閉所し、他の日に読み替えて閉所した作業所を含めると、6割近い作業所で閉所できている結果となりました。しかし、その後は低下傾向が続き、昨年11月は2009年以降最も低い閉所率となりました。

心と体の健康を確保するために休みは欠かせません。統一土曜閉所運動に意識して取り組むことで、休める環境を積極的に作っていきましょう。

日建協加盟組合で土曜閉所ができた作業所について

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2013時短アンケートにて、所定外労働時間別に統一土曜閉所ができた理由について調査したところ、「作業所長の土閉運動参加意識が高い」がもっとも多く、所定外労働時間が多くなるにつれて、そのように回答する組合員も多くなる結果となりました。私たち組合員の意識だけでなく、上司の意識も向上させるためには、会社全体で運動に取り組むことが重要になります。また、事前準備を行ったことも閉所できた理由に多くあげられました。皆さんの職場でも、閉所にむけた事前準備を心がけましょう。

建設産業で土休は不可能か? → そんなことはありません。

【長谷工グループ労働組合の取り組み事例】

802_p10-11-5建設産業労働組合懇話会(建設産労懇)の仲間である、長谷工グループ労働組合(長谷工G労組)の取り組み事例をご紹介します。長谷工G労組は、2002年11月の日建協統一土曜閉所運動の開始と同時に土曜日の一斉閉所を開始しました。その後、2006年からは年5回に一斉閉所日を増やして取り組みをされています。日建協の読み替えを含めた閉所率が40~50%であるのに対し、長谷工G労組では完全閉所率で70~90%超、読み替えを含めると95%以上の閉所率となっています。

では、どうしてこのような高い閉所率を維持できているのでしょうか。長谷工G労組からお話をうかがい、土曜日一斉閉所を可能にする主な要因をまとめてみました。

 

統一土曜閉所を可能にした3つのポイント!

 

① 組合活動から「労使一体の取り組み」とした。

→ 会社の強力な指導により、作業所に対し強制力を持つ。

② 前年度に日建協統一土曜閉所日を加味した翌年度の年間休日計画を労使協議により決定。

→ 工程に土曜閉所を組み込み協力会社に前もって説明することで、事前に閉所に向けて準備を行うことができる。

802_p10-11-6③ 全ての作業所を一斉閉所することで稼動作業所をなくす。

→ 稼動している作業所がほとんどないため、未閉所の作業所が目立ち、稼働しづらくなる。

【日建協統一土曜閉所日以外の3日間も下記の工夫で高閉所率を実現!】

◎ なるべく3連休となる土曜日に設定する。

 → 全社員及び協力会社の誰もが気兼ねなく連休が取れることで家族サービスにもつながるなど生活が充実する。

◎ 機材センターが搬入・搬出を行わない第2、第4土曜日に設定する。

 → 主用建設資材の搬入・搬出ができないため閉所しやすくなる。

~ 日建協の突撃 Question ~

日建協:日給で仕事をされている技能労働者の方々から、土曜日の作業をさせて欲しいなどのお話はないのですか?

 

長谷工G労組:あらかじめわかっている年に5回だけの一斉閉所であることと、3連休にすることで技能労働者の方々も気兼ねなく休息や家族と出かける時間をつくれるので、そういった話は今ではほとんど聞かなくなりました。

 

日建協:長谷工さん独自の生産システムだから土曜閉所が可能なのでしょうか。

 

長谷工G労組:そういった部分もあると思いますが、「魅力ある作業所研究会」などで、時短推進活動に粘り強く取り組んだ成果も大きいと思います。日建協の加盟組合でも閉所率の高い組合もあると思うので、あきらめずに取り組めばきっと閉所できると思います。

 

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長谷工G労組の取り組み事例から、労使・関係各所等が一体となって取り組めば、土曜閉所は不可能ではないことがご理解いただけたと思います。長谷工G労組で閉所を可能にしたポイントがあるように、それぞれの加盟組合や会社ごとに、閉所を可能にするポイントがきっとあるはずです。作業所に勤務する私たちが安心して働ける魅力ある産業とするため、あきらめず、粘り強く取り組んでいく必要があります。

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ミュージカルに例えると、建設産業は明るく輝くスポットライトをあびたステージで、そこで働く私たち全員が個性と誇りを持った主役です。役者であれば誰がステージに上がっても輝けるように、また役者をめざす若者が安心して演技(仕事)ができるように、最高のステージをつくり上げましょう!

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