時短特集:「朝」の時間を「活」用してみませんか?

時短・WLB

02-05-1日本には古来より「早起きは三文の徳」という言葉があります。早起きすることで、わずかではあるけれども、良いことがあるという意味です。ちりも積もれば山になります。「朝」の時間を「活」用することで、所定外労働時間を減らしていけるかも知れません。長時間労働にお悩みのあなた!  「朝活」して、労働時間を削減してみませんか?

02-05-2日建協では「100時間を超える所定外労働をなくすこと」、また、「所定外労働の平均時間を45時間以下とすること」を共通目標として掲げています。
しかし、加盟組合員の20%近くが100時間以上の所定外労働をしており、また、約60%が45時間以上の所定外労働をしています。他産業の所定外労働時間と比較した場合でも、概ね3倍程度であるのが現状です。

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所定外労働時間を減らすためには、仕事の時間を見直すことが必要です。ここでは仕事を「対面型業務」と02-05-12「個人作業型業務」の2パターンに分けて考えてみます。

 

◆ 対面型業務

打合せ等、相手と直接面談(あるいは電話)しながら進める仕事。
自分の職場だけでなく、相手の職場や別の場所で行うことがある。02-05-13相手のペースに左右される。

 

◆ 個人作業型業務

資料づくり等、個人で集中して行う仕事。
そのほとんどは自分の職場において行い、自分のペースで進められる。

 

日中は、会議や来客対応、現場巡視、朝礼、昼礼、夕礼などの対面型業務が多く、定時が過ぎてからようやく個人作業型の業務に専念できる、という方も多いのではないかと思われます。
所定外労働を減らすということは、業務時間を減らすということです。対面型、個人作業型のいずれにせよ、効率よく遂行して行くことが重要ですが、対面型業務には、相手の都合により決まる側面もあり、自分の意思だけで時間を削減することは難しいと言えます。
一方で、個人作業型業務は、いつ、何を、どのようにするかを自分自身で調整できるため(当然納期を意識しながらにはなりますが)、時間の削減に取り組みやすいのではないでしょうか。

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仕事の面では・・・

⇒ 出社後も雑音に煩わされず効率アップ

対面型業務が入りにくい早朝の時間帯に作業することで、来客・電話対応等に煩わされることなく、作業に集中できます。

⇒ 頭がすっきりした状態で臨め、効率アップ

一日分の疲れを蓄積した状態で夜にやるよりも、頭がリセットされ、すっきりした状態である朝に臨んだ方が、集中力も高まり作業効率も上がります。

⇒ 時間が限られることにより効率アップ

夜、時間を気にせずにダラダラと仕事をするよりも、翌日の朝にまわすことで、緊張感は増しますが、締め切りまでの時間が短くなる分、集中力は高まります。

 

02-05-18伊藤忠商事㈱では、20時以降の勤務を原則禁止、22時には強制消灯とする代わりに朝5時~8時の早朝勤務を励行した結果、仕事効率が25%上昇したそうです。夜の所定外労働を思い切って減らすため、導入時に仕事のやり方を見直さざるを得ず、負荷はかかったようですが、結果的には所定外労働が減り、個々のモチベーションのアップにもつながっているようです。

(詳細は「伊藤忠商事 朝型勤務」で検索!)

 

他にも・・・

◆ すっきりした頭で吸収力アップ

02-05-14朝起きた直後は脳内が整理されており、情報を吸収しやすく、また早朝であれば周りも静かで、高い学習効果が望めます。
⇒ 試験勉強にどうですか?

◆ 朝の運動は基礎代謝アップ

02-05-15交感神経が活発になる朝に運動をすることで基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えます。
⇒ ダイエットにどうですか?

◆ 通勤電車で座れるかも

02-05-16早朝出勤でラッシュを避けることで、朝からの疲労が軽減できます。座れるかもしれません。
⇒ ゆとりある通勤時間を読書等に充ててはどうですか?

◆ 生活の充実度アップ

02-05-17朝の時間を有効に使うことで、家に早く帰ることができ、自由に使える時間が増えます。自由時間が増えることで生活の充実度が増すのではないでしょうか。
⇒ 家族との時間や趣味の時間を充実させてはどうですか?

 

「朝活」は早起きこそ大変ですが、慣れてしまえば習慣化しやすいのではないでしょうか。また、一日の内にやるべきことを早くに済ませておくと、心の余裕も生まれます。千里の道も一歩から。はじめの一歩を踏み出してはいかがですか?

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◆ 質のよい睡眠時間

02-05-19眠る1時間前には体をリラックスさせる

体をリラックスした状態にしておくことで、深い眠りに入りやすくなります。(風呂をぬるま湯にする、軽いストレッチ、TV・スマホの使用を控える  等)

 

朝活アプリ

02-05-20短時間の睡眠でも快適に目覚められるとされるレム睡眠を考慮したアラームのアプリが数多くあります。無料のものも多いので、自分自身にあったものをさがしてみてはいかがでしょうか? (「朝活アプリ」で検索 !!)

 

お酒はほどほどに

02-05-21お酒には入眠(眠りにつきやすくなる)効果がありますが、酒量が増えるにつれて覚醒作用や利尿作用が増し、睡眠の質を悪化させる側面もあります。睡眠の3時間前までに、ビールなら中~大瓶1本程度、日本酒なら1合、ワインならグラスで2杯程度が適量と言われています。

(体重60kg程度の成人の場合)

◆ 周囲を巻き込むこと

 02-05-22上司や同僚の理解

長時間労働で悩む方が「朝活」を実行しようと思ったら、上司や同僚を巻き込むことが不可欠です。「残業時間を減らしたい!」「家族との時間を増やしたい !」という率直な思いを理解してもらうことが重要です。

 

役割分担の明確化

02-05-23時短に限らず、仕事を効率化する上では、業務の重複や抜けを避けるためにも、誰が何の役割を担っているのかを明確にする必要があります。役割が不明確では「どこまでやればOK」ということを個人では判断できず、その結果、ズルズルと長時間労働することにつながってしまいます。

 

進捗情報の共有

02-05-24一部の職員が朝方勤務をすることで、勤務時間にバラつきが出る場合、業務の滞りにつながらないように進捗状況(データなど)を見える化し、本人不在時にも対応は可能にしておかなければなりません。日に一度、週に一度でも「誰が・今・何を・どうしているのか」を共有する場を設けてはいかがでしょうか。

◆ 本人のやる気

○○がしたい!   という強い意志

02-05-25試験勉強にせよ、ダイエットにせよ、何事も本人が明確な目標意識を持って取り組むこと、また、意識を持ち続けることが最も大事です。「家族との時間を増やしたい!」 でもよし、「趣味の時間を充実させたい!」 でもよし。
「朝活」をして何がしたいのか、強い意志を持って取り組みましょう。

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◆ 朝晩の過重勤務にならないように

02-05-26夜遅くまでの所定外労働に加えて、早朝からの勤務をするようでは体にかかる負荷が増えるだけで、体調不良の原因にもなりかねません。早朝の時間を活用するためには、夜は割り切って睡眠時間を確保することが必要です。体は資本です。自身の体調と相談しながらの活用を心がけてください。

◆ 周りへの気配り

02-05-27自分の所定外労働時間を削減するために、職場の仲間に負担を強いるようでは本末転倒ですし、職場内での協力も得られません。自らが積極的にコミュニケーションを取り、自身の仕事の進捗状況を周りに伝えるだけでなく、周りの人の仕事の進捗状況にも気を配る必要があります。

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「朝活」を導入し、効率的な働き方をすることで、21時退社を18時半退社にすることができるかもしれません。18時半に退社できれば時間の使い方の幅も広がりますよね。モチベーションのアップにもつながるのではないでしょうか。
ただ、注意しなければいけないのは、同じ職場で働く者同士が、お互い協力し合えるような環境が必要だということです。個人作業型業務は「朝活」を導入して一人でできても、「仕事」を一人で完結させることはできません。
02-05-28また、所定外労働時間が多くない方でも、朝の時間を有効に利用することで、自己啓発であったり、健康の増進にも活用できます。これまでとは違った発想に出会えるかもしれません。
皆さん、「朝活」に取り組んでみませんか?

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日建協は2015年度のスローガンとして、「かわりつつある建設産業 私たちの力で未来をつくろう」を掲げ活動しています。建設産業の変化を私たち自身が実感できるものにするためには、私たち自身が変わらなければなりません。「過去と他人」は変えられませんが、「未来と自分」は変えられます。
02-05-29今回紹介した朝時間の活用は、自ら変化するための一例です。建設産業における長時間労働は一朝一夕には変えられませんが、諦めずに取り組むことが重要です。
建設産業で働く私たちが、それぞれの立場でできることを実行に移して、産業全体が明るくなるように頑張っていきましょう。

 

コラム サマータイム

朝の時間を活用するものとして、「サマータイム」があります。これは夜明けが早い夏の間、一日の生活のサイクルを一時間ずつ早めることで、省エネルギーにつなげるのが目的です。北米や、ヨーロッパの国々で実施されており、日本でも戦後の一時期、実施されていました(1948-1951年)。東日本大震災後の電力不足対策として検討されたこともあります。作業所に限って言えば、夏の盛りに作業時間を前倒すことで、暑さのピーク前の時間帯を有効に活用できます。職場ごと、会社ごとでのサマータイムでも良い効果があるかもしれませんね。

 

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