続・東西細見30 ― 大鉄工業労働組合

後列左から 加村さん、一井書記長、米澤副委員長、 谷村委員長、坂本副委員長、松岡副書記長 前列左から 若柳執行委員、名田執行委員、村山執行委員、 青柳執行委員

後列左から 加村さん、一井書記長、米澤副委員長、
谷村委員長、坂本副委員長、松岡副書記長
前列左から 若柳執行委員、名田執行委員、村山執行委員、
青柳執行委員

大鉄工業株式会社は、創業以来JR西日本グループの総合建設業として、「線路」「土木」「建築」の3つの部門が積み重ねてきた技術やノウハウを融合させ、鉄道新線の建設や線路の保守・点検の他、駅ビル、マンション、高速道路や橋梁など幅広い分野で交通や暮らしにかかわるプロジェクトを手掛けています。
鉄道関連事業の特性上、夜間作業が多く、それに伴う変形勤務が主体となっています。大鉄工業労働組合では、個人の負担軽減にむけて、職場環境の改善に取り組んでいます。

◆ 設 立 : 昭和22年10月
◆ 組織率 : 90%
◆ 本部執行委員会 : 月1回
◆ 組合員数 : 924名(平成27年7月末現在)
◆ 執行委員数 : 10名
◆ 支部体制 : 12支部

スローガンに込めた想い

谷村執行委員長

谷村執行委員長

今期のスローガンは 「みんなで考えよう『明日への一歩』」 です。建設産業を取り巻く環境が変わりつつある中、組合員一人ひとりが大鉄工業をどういう会社にしたいかということを考え、会社に伝えていかなければなりません。そして、私たちが動き出すことで、新しい明日につながると信じ、声をあげていきたいと思います。
職場環境を変えていく一歩目として、現場の生の声を聞きました。会社側が勤務実態調査を実施し、すべての作業所を訪問することで実情把握を行いました。現在、調査結果を集計し、課題の抽出とフィードバックの準備を進めています。また組合では、先に行われた人事制度の改正を踏まえ、面談の実施等が確実に行われているかなどの人事考課アンケートや、経済的負担の大きい単身赴任者へのアンケートを行い、組合員の実情把握にも努めています。これらの調査などの結果を踏まえ、労働環境実態と実情の問題点を整理し、会社へ提言することで、私たちの処遇改善につなげていきたいと思います。

女性活躍の推進、次世代への働きかけ

一井書記長

一井書記長

今、会社は女性が活躍できる場を増やすことに積極的に取り組んでいます。私たちにとっても、女性が働きやすい環境づくりは重要な課題だと認識しています。今年度、組合執行部に2人の女性役員が加わりました。今年度は女性の視点から気づくことや、女性が現場で働きつづける上で必要な仕組みづくりを少しずつ進めていきたいと思っています。また、若者の建設業離れが著しいなか、産業の魅力を伝えていくことにも取り組んでいます。日建協出前講座への講師派遣を行う他、会社とともに、採用活動や近隣への理解促進の一環として現場見学会などに取り組んでいます。私たちの仕事は駅や鉄道に携わることができる、また、それらが形に残るという大きな魅力があります。その魅力を引き続き伝えていきます。

統一土曜閉所への取り組み

現在、年2回の日建協統一土曜閉所日に合わせ、全社的なレクリエーション活動を行っています。今年の6月には会社と共催で300人規模のバーベキュー大会&ソフトボール大会を企画しました。3ヶ月前から会社との協議や準備を行い、当日はあいにくの雨でバーベキュー大会のみの開催となってしまいましたが、組合員の家族も含め、組合員同士の親睦を深めることができました。参加者からも好評であり、この取り組みが休むことへの意識付けにつながればいいと思っています。このような取り組みは今後も継続して行っていきます。

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ノベルティグッズの製作

ここ数年、独自の取り組みとして、常に目にする文房具などに組合のロゴなどを入れて置いておくことで、より組合が親しみやすいものになってほしいとの願いから、組合のグッズを製作しています。
具体的には統一土曜閉所日を数ヶ月前から意識できるように、土曜閉所に関する標語を入れた卓上カレンダーや、それぞれが任意の定時退社の日を書き込めるメモ帳、ロゴ入りのペンケースをグッズ化しました。メモ帳は全社員に配布し、会社とともに定時退社の意識向上に努めています。どのグッズも組合員からは好評で、今後も続けていきたいと思います。

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今回の訪問を通じて、全社的なレクリエーション活動や、グッズの製作など、さまざまな工夫を凝らし、組合員の働きがいをもっと充実させていきたいという熱い想いが伝わってきました。日建協としても大鉄工業労働組合の活動を参考にさせていただくとともに、精一杯サポートしていきます。

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