|
21世紀型の労働組合の創造をめざして
三井住友建設社員組合 |
|
 |
|
新しい会社ロゴの前で。左から事務局の関口さん、小西さん、下矢委員長、三嶋書記長、谷岡書記長 |
旧三井建設労働組合と旧住友建設職員労働組合が、今年7月に統合し、新たに誕生した三井住友建設社員組合を、今回は訪問しました。かつて明治から昭和中期にかけて繁華街として栄え、21世紀の現在も、東京の中心にありながら、ノスタルジックな香りを存分に漂わせる四谷荒木町に組合事務所があります。日建協の栗本新議長の出身組合でもあります。
組合の統合を終えた現在の心境などを下矢委員長にお聞きします。
――統合は終えましたが、それぞれに歴史や文化を持っていたので、さまざまな点で今後も調整が必要になると思います。早期融和をめざし、本当の意味での統合を果たしたいと思います。また、今は新しい組合の運営をどのようにおこなっていくかで、頭がいっぱいです。
下矢委員長にお聞きします。組合新体制として、特に力を入れて取り組みたい課題があったら教えてください。
|
 |
|
既存の概念を打ち破り、過去にとらわれない21世紀型の労働組合を創造したい |
――新会社は4月に誕生、社員組合も7月に誕生と、どちらともまだ半年も経っていない状況です。まず、“三井住友ブランドの構築”と、社員・組合員の融和に力を入れていきたいと考えています。また、組合活動もゼロからのスタートとなります。過去にとらわれず、21世紀に発足した労働組合として何をしていくのか、何をしなければならないのか、そのためにはどのような活動が必要なのかということを、1年間かけて議論し、検討していきたいと考えています。労働者の代表としての使命と役割を果たす組合、21世紀型の労働組合の創造をめざしたいと思います。そのためには、組合本部執行部のみならず、支部執行委員や一般の組合員との意見交換なども積極的に行いたいと思います。
三嶋書記長にお聞きします。組合執行部から組合員に望むことをお聞かせください。
――“組合が何かをしてくれる”という受身の姿勢ではなく、“何をしてほしいか、何を望むのか”ということについて、積極的に意見をだしてほしいです。私たち執行部もそういった意見・要望には常に敏感でありたいと考えています。そのような組合員からの働きかけに対して、常にレスポンス良く機能する組合の創造をめざします。
谷岡書記長にも、お聞きします。
 |
|
早期融和をめざして |
|
――組合員からは、会社に対し、“最前線で私たちが一生懸命働いている様子を見てほしい”という意見があります。そういった私たちの働きぶりを会社に伝えることができるツールの1つとして、組合が行うアンケートがあります。アンケート結果は組合員一人ひとりの意見が結集された、私たちの“思い”を会社に伝えられる重要な糧となります。今後、組合活動をしていくためにも組合執行部のみならず、組合員一人ひとりが、組合のイベントに積極的に参加されることを願っております。もうひとつは、会社は将来のために再建しているところです。これを後ろ向きに捉えず、みなさん頑張っていましょう!
下矢委員長、日建協に期待することは何でしょうか?
――今年度の活動は、“日建協活動リニューアル元年”ですから、その内容と結果についての“PDCA”を半年に1回は実施してください。また、批判を恐れずに方針・方向の見直しや修正を実施してください。私たち加盟組合は“新しい日建協”に期待をし、応援しています。
両書記長にもお聞きします。三嶋書記長からお願いします。
 |
|
日建協業務で出席できなかったが、日建協栗本議長も三井住友建設社組の出身 |
|
|
|
――加盟組合の抱える課題解決へむけた支援活動や、日建協だからこそ取り組める産業政策活動を積極的におこなってほしいです。また、各々の加盟組合が、積極的に行なわなくてはならない課題でもありますが、日建協の活動が一般の組合員にわかりやすく理解できるような広報・PR活動にも力を注いでほしいです。
谷岡書記長はいかがでしょうか。
――昨年度から日建協が取り組んでいる“統一土曜閉所運動”は、今の建設産業の時短施策として、新しい活路が見出せたと思っています。当社組も日建協の加盟組合の一員として時短活動を展開していきますので、いつの日か、日建協全体の成果が上がり、建設産業の枠を超えて、同じ環境に置かれている様々な産業へと展開されるよう期待しております。
これからの活動に対する“熱い思い”を語る下矢委員長や三嶋書記長、谷岡書記長の姿に、取材にうかがった私たちも、勇気づけられ、元気をいただいてきました。最後になりましたが、お忙しい中、取材をさせていただきまして、どうもありがとうございました。■
|
|