●設   立:2004年3月
 ●組合員人数:606名
 ●支 部 数:8支部
 ●本部執行委員数:20名


 東 西  24
新たなスタートを切った
りんかい日産建設職員組合

左から向井委員長、中里事務局長、釜土副委員長、三澤さん、小林副委員長
旧りんかい建設社員懇談会と旧日産建設職員組合が今年3月に統合し、新たに誕生した、りんかい日産建設職員組合を今回は訪問しました。組合事務所は、東海道の起点(日本橋)からちょうど南へ1里(4キロ)の地点にあたる金杉橋(港区芝)のすぐ近くにあります。この金杉橋周辺は、古くから大都会への南の入り口として町が開け、江戸時代には、江戸(東京)湾の豊富な水産資源を活用する漁業基地として栄えました。現在では、橋の袂に係留され、古川に浮かぶ遊漁船が、僅かながらではありますが、その名残を残しています。


では早速、組合の結成大会を終えた現在の心境などを向井委員長にお聞きします。
取材のために京都から駆けつけてくださった向井委員長
――『やっとあるべき姿になった』、『スタートラインに立てた』という気持ちです。会社合併に至るまで、ここ数年いろいろなことを組合も経験してきました。これからが勝負だと考えています。いかにして組織力を強化し、機能させていくかが重要だと思います。

向井委員長、組合新体制として、特に力を入れて取り組みたい課題を教えてください。
――コミュニケーションの場をたくさん提供していきたいですね。会社は昨年の7月にすでに合併しており、一つの会社として歩み始めております。そこに働く私たち社員も、旧りんかい建設、あるいは旧日産建設という立場ではなく、自分たちの生活基盤であるりんかい日産建設という会社をいかにして存続させ、発展させていくかを考え、日々業務を遂行していかなければなりません。そのための知恵を出し合う機会、コミュニケーションの場として組合を利用してもらえるような取り組みに力を注ぎたいと思います。

組合執行部の良き相談役、釜土副委員長
釜土副委員長にもお聞きします。
――委員長が申し上げたとおりだと思います。さらに付け加えるならば、新しい組合が何を目的に活動をするのか、また、どのような活動をしているのかを、組合員に見えやすく、分かりやすく伝えていきたいと考えています。特に、組合というものに縁遠かった者にとっては、会社に組合ができ、自分が組合員になることで、何が変わるのかが良く理解できなくてはならないと考えます。そのために、暫定的ではありますが、現在20人という本部執行体制をとっており、その体制を利用して、組合活動の理解促進にも注力していきたいと思います。

小林副委員長にお聞きします。新組合結成にあたり、全国オルグを行われたとお聞きしておりますが、その活動をとおして、組合員から多かった“声”は何でしたか。
日建協定期大会の代議員を務める
小林副委員長
――『組合って本当に必要なんですか』という“声”が、多かったですね。それは旧日産職組の組合員からもありました。本当は、必要性を自分なりに理解していながらも、誰かから後押しされることで再確認したかったのではないかと思うこともありました。また、実際に全国の職場を回って感じたのは、旧りんかい建設、旧日産建設といったような『垣根』や『わだかまり』は、職場の最前線ではほとんどないということです。全くないといっても過言ではないと思います。これは嬉しかったですね。今後、組合の持つ会社横断的な機能や役割も、一層活性化させていきたいと思います。

組合をきりもりする
中里事務局長
中里事務局長にお聞きします。組合執行部から組合員に望むことをお聞かせ下さい。
――とにかく自主的、積極的な活動への参加を望みます。『自分がやらなくても誰かがやってくれる』といった人任せにするのではなく、組合は自分たち自身の問題や課題に取り組む組織だという当事者意識を持ち、能動的に活動してもらいたいと思います。そのための機会をできるだけ提供できるように、執行部も努力を惜しまない覚悟でいます。

釜土副委員長、日建協には何を期待しますか?
――建設産業のイメージアップです。現状は、マスコミなどによって植え付けられた悪いイメージを、どうしても拭い去れないでいるように思います。建設産業に対する『誤った認識』を払拭し、産業に働く者からはもちろん、産業の外にいる人からも、“魅力ある産業”として認められるような取り組みに期待しています。私たちも胸を張って働きたいですからね。

組合事務所で行われる三役会議
向井委員長、最後にこれだけは言っておきたいということを、なんでもどうぞ。
――これからは組合も、それを組織する組合員も、個々がどれだけ能力を高め、自立していけるかが問われ、その結果が企業の業績を大きく左右する時代になると思います。そのために組合員は組合を、組合は日建協のような産別組織をどのように利用していけるかということを考えていかなければなりません。そのための情報や機会(チャンス)を組合員にできるだけ多く提供していける組織に、成長させていければと思います。
新たなスタートを切った、りんかい日産建設職員組合。今後の活躍を確信させるに十分な、情熱とバイタリティを感じさせていただいた取材となりました。最後になりましたが、大変お忙しい中、取材に応じてくださいまして、誠にありがとうございました。■

Vol.757/2004
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