●設   立:1951年4月
 ●組合員人数:645名
  (2004年9月現在)
 ●支 部 数:3支部
 ●本部執行委員数:10名
 ●中央執行委員会:月1〜2回
 


 東 西  26
発祥の地で心機一転
大日本土木労働組合

左から佐藤書記長、櫻井委員長、堀野さん、奥村副委員長
今回は8月末に組合本部事務所を東京から岐阜に移転された、大日本土木労働組合を訪問しました。岐阜といえば、長良川の鵜飼が夏の風物詩として全国的にも有名です。

まずは、今回事務所を移転された現在の心境をお聞きします。
佐藤書記長――以前、岐阜本店に勤務していましたから、久しぶりに戻ってきた心境です。静かな環境で、落ち着いて仕事をするのに最適です。また、交渉窓口との距離が近くなった分、顔を合わせての打合せが行いやすくなりました。

櫻井委員長と佐藤書記長は、本部役員に就任された直後に会社の危機に直面し、大変ご苦労されたと思いますが、その経験をお話いただけないでしょうか。
櫻井委員長
櫻井委員長――就任して間もなくでしたので、まず、何から手をつければ良いかわからず、日建協本部や加盟組合の皆さんに相談し、アドバイスを頂きながら活動を進めました。職場会の開催時には組合員に対して、今回の会社の危機にかかわる情報については情重かつ正確に伝わるように努めました。

佐藤書記長――組合員への情報提供にはかなり慎重になりました。いろんな情報が交錯して、誤った情報が一人歩きしないように関係者と確認しながらの作業となり、発信が遅れて逆に組合員へ不安を抱かせてしまうこともありました。

今年度、特に力を入れている取り組みを教えてください。
櫻井委員長――今年度は時短推進活動や従業員の健康確保への取り組みに重点を置いて活動しています。経営側も労働時間管理は重要問題と考えており、今まで以上に労使一体となった取り組みが展開されると予想されます。また、組合員に活動へ積極的に参加してもらえるよう、広報活動に対しても注力したいと考えます。

組合組織の強化にはどのように取り組まれていますか。
佐藤書記長
佐藤書記長――支部活動とは別に各支部に専門部会(賃金対策、教育宣伝、福祉・法規対策)の機能を持たせています。組合組織の規模を3支部に縮小したことで活動が組合員から見えにくくならないよう、小規模単位での職場会を開催することで、組合活動に接する機会や社員のコミュニケーションの場をより多く提供し、各組合員が活動への理解を深めてもらえるようにしたいと考えています。


中央執行委員会
執行部から組合員に望むこと、また強くアピールしたいことはなんでしょうか。
奥村副委員長――今年度は“ひとりひとりの力・行動”〜魅力ある未来へ〜をスローガンに掲げています。このスローガンには『組合員ひとりひとりに対して、組合をより身近に感じてもらえるよう情報発信を行い、組合活動に接する機会を少しでも増やしていきたい』という思いを託しています。経営側に作業所の生の声を伝えることが、会社を良い方向へ導く力になると考えます。組合員には組合活動にもう一歩踏み込んで、意見を出して欲しいと思います。

最後に、これだけは言っておきたいということを何でもどうぞ。
櫻井委員長――かつて私たちが危機に陥った時に、日建協本部をはじめ、
加盟組合の皆様にご支援、ご助言を頂きました。その甲斐あって、ここまで活動できたと深く感じています。今度は私たちがご苦労されている加盟組合に少しでも貢献できればと考えています。

■これまで数々の問題に取組み、乗り越えてこられた組合員のみなさんの頑張りとご苦労が、お会いした執行部の方々の、前向きで真摯な姿勢からうかがい知ることができました。これからも日建協の仲間とともに手をたずさえて、魅力ある未来に向かって力強く歩んでいきましょう。移転されたばかりの時期にもかかわらず、今回の取材に時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

2004.Nov/Vol.759
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