設産業からの離職者に対する再就職支援機関調査結果一覧表 本文 (いざ離職に直面したときに) HOME

機  関  名 機 関 ・ 業 務 概 要 利用資格・利用方法 利用者の視点で見た特筆すべき点、コメント
公的機関|職業紹介

カウンセリング

ハローワーク新宿

厚生労働省、経済界、産業界の協力による出向・移籍の専門機関、全国47都道府県に地方事務所を設置
求人募集情報(情報の閲覧・職業紹介・相談)
失業給付、高齢者継続給付、育児介護給付
教育訓練、学卒(中高生)・障害者の職業訓練
企業の高齢者継続雇用制度、障害者雇用の相談
従業員の取得・喪失・離職票交付
事業主への各種助成金制度
労働市場に関する情報
新宿ジョックセンター(早期就職支援センター)(担当制・予約制のジョブクリエイター、各種セミナー)を併設








無料、登録せずに検索出来る
自分で求人検索し、紹介状をもらう

ハローワークインターネットサービスの利用(インターネットを利用して、求人・求職が出来る)

情報量が豊富(全ての条件に対応)であるため、情報網を広げるために有効
ホワイトカラーに特化していない(全ての求職者に対応)
公共の専門機関であるため、求職者は気軽に利用出来るが、登録者が多く、それに見合った職員の数が不足している
従って、アドバイスやカウンセリングへの対応が煩雑になるため、求職者本人の就職意欲が重要になる
労働市場等のデータ-は豊富だが、建設産業や個人に特化したデータ-は無い
職員の取り組む姿勢には、非常に熱意を感じた

失業給付の関係や情報量の多さからすると、必ず登録しておきたい機関だが、ミスマッチの発生など、現状の厳しい雇用情勢を考慮すると、他の機関を併用して再就職活動を進めることが望ましい

東京就職
サポートセンター
1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)のはハローワークで受けた求人情報の提供〔同様の施設が、関東ではさいたま市(東京と同エリア)、関西では大阪市(大阪市内から通勤できる範囲の近畿2府4県)にある〕
予約制による職業カウンセリング
就職支援セミナーの実施(面接トレーニング、職務経歴の書き方など)
電話による求人情報の案内
就職支援業務に特化しているため、雇用保険業務は取り扱っていない
登録制(無料)
パソコンシステム(タッチパネル、100台)
カウンセリングは民間出身の産業カウンセラー(32人在籍)が行っている
就職支援セミナーについては予約制
平日は19時まで、土曜も10時〜17時で、業務を行っている
ハローワークよりも広域での求人情報(約10万件)が入手でき、情報収集機関として、有効
長期失業者のサポートや在職中からの職業紹介サポートも行っている
予約制のカウンセリングでは、初めて離職した人への仕事の選び方・探し方などの初歩てきなことから指導してくれる

情報量の豊富さと土曜日も業務を行っているなど、在職中から再就職活動を行うには、非常に利便性の高い機関である。また、職務経歴の書き方など初歩的なことを指導してくれるスタッフも充実しており、利用価値は高い。

東京人材銀行
厚生労働省の機関で全国に26箇所設置(東京人材銀行はハローワーク飯田橋の内部組織)
管理職・技術職・専門職(3職種限定)の雇用と就職について相談・斡旋
課長職以上の管理的職業に就く人(課長職以上の役職経験が概ね3年以上ある人)
専門的な技術(研究・開発、設計、施工管理、技術指導等)に関する知識、実務経験、資格を必要とする職務に就く人
専門分野の知識、職務経験、資格・免許を必要とする職務に就く人
就職先を探している求職者の人材情報を検索の上、希望する求職者との面接のリクエストも受け付けている
各種労働関係情報の提供
早期就職支援センター(専門の支援アドバイザーによるマンツーマンの就職指導、完全予約制)
登録制(無料)
パソコンシステム(タッチパネル、36台)
ホームページで自宅での閲覧
求人情報誌毎月発行
早期就職支援センターは一人で支援を受けたい人向き
職域がホワイトカラーに限定され、求職のみならず求人側からのアプローチが可能であるため、早期成立の可能性が高い
他の機関との併用者(経験者)が多い傾向にある
登録者の取り組む姿勢が熱心な印象をうける(再就職の現実性が高いことに対する期待感の現れ)
東京キャリア交流プラザと連動することで、再就職への孤独感払拭等のメンタル面で有効

求人・求職の双方のニーズが、限定されるため、他の機関よりはマッチし易いのは明らかであり、また、キャリア交流プラザと併用することで、その充実度が高まる

東京キャリア
交流プラザ
東京人材銀行および都内ハローワークと連携を図りながら、就職活動支援セミナー等を無料で実施
全国に同様の施設が15箇所設置
再就職活動に必要な知識の習得、会員同士の交流、情報収集を行う(3ヶ月)
就職活動支援セミナー(職業の能力のレベルアップ、就職活動を行うための知識・テクニックを身に付ける)
情報ガイダンスセミナー(起業のノウハウなど、就職活動支援セミナーで学んだことを踏まえての情報提供)
経験交流会(会員同士が会社情報や自分で収集した情報を意見交換する)
中高年ホワイトカラーコース(45歳以上60歳未満)
壮年技術者コース(30歳以上45歳未満、技術職)
中高年長期失業者コース(45歳以上60歳未満、直近離職から1年以上経過)
会員登録制(無料)
各コース定員制のため募集人員がある
個別相談コーナー(カウンセリング、面接指導)
プラザルーム(セミナー、情報交換)
OAコーナー(インターネットによる情報検索など)
交流ルーム(資料閲覧、コピー、FAX)
電話コーナー
再就職活動を行うための知識・テクニックを身に付けることが出来る
同じ境遇の人と共に取り組むことにより、情報や意見交換が有効に行える
また、精神的な不安や孤独感の払拭、競争心の助長等に好影響を及ぼす
施設の充実度は高く、切実感を持って再就職活動を行うのに丁度良い
登録者は、人材銀行同様にやはり熱心に取り組んでいる印象が強い

公的機関(無料)でありながら、その充実度は高い。設備環境は適度に整い、活動を行う上での不足はなく、本人の気持ち次第では、非常に有効な施設である

(財)産業雇用
安定センター
厚生労働省、経済界、産業界の協力による出向・移籍の専門機関、全国47都道府県に地方事務所を設置
出向・移籍支援事業(企業間の出向・移籍(転籍)についての相談、人材情報の収集および提供)
出向・移籍(転籍)対象者に対するアドバイス・カウンセリング
在職者無料職業紹介事業(在職者の転職希望者に対する職業相談・職業紹介)
人材情報提供に関するサービス
企業が希望する求人および求職情報の登録
在職者を対象
人材情報の提供・紹介
企業間の話し合い、企業へのアドバイス
対象者へのカウンセリング
人材情報の提供、斡旋についての費用はかかりません
企業からの出向者を中心とした組織構成
キャリアカウンセラーによる丁寧なカウンセリング(職務経歴書の書き方、面接の受け方等)
企業からの出向者による、独自の求人情報の積極的な開拓および対応

発足当初は、企業間の出向・移籍を専門としていたが、最近の雇用情勢の激しい変化により、個人の再就職支援や不良債権処理の影響による離職者のための取り組みも加えている。再就職支援活動のスタッフ、システム等については充実している
民間機関
アウトプレースメント会社
日本ドレーク・
ビーム・モリン
再就職支援サービスを中心とする民間の総合人材コンサルティング会社
アウトプレースメント・サービス(人的資源に関するコンサルティング)
教育研修(キャリア・マネジメント研修、当事者意識研修、評価者訓練、リーダーシップ開発研修など)
アセスメント、組織人事コンサルティング
必ず本人が目標とする再就職先を獲得するまで、支援する
有料で登録する(原則は所属企業の負担)
コンサルタントによるマンツーマンの支援
立地条件、快適性、設備の充実度は高い
求職者の都合が主体で取り組める
スタッフの支援業務に対する意識が非常に高い
時間ではなく、自分の仕事感を見つめ直し、充実した新たな就職が行えるような指導をする
再就職活動を行うにあたり、充分過ぎる環境であるため、逆に登録者の切実感を感じなかった

支援業務に対する理念などは、多いに共感出来るし、必ず就職させるという点は評価出来る。
求職者からすれば、費用は高額(企業が負担)だが、設備の充実度や支援状況は高水準である。環境が良すぎることが、求職者の緊迫感を失わせるかもしれない。

人材バンク
旭化成アミダス
旭化成による100%出資の人材派遣業、人材紹介業、教育事業、テクノリサーチ等をおこなう会社
求人情報と求職情報をマッチングさせる
就職成立後に求人先の企業より報酬を得る(成功報酬型)
職種は、限定しないが、ホワイトカラーの技術職・営業職が多い
求職登録を行う。HPでもOK(無料)
登録後面談カウンセリングを行う(1h)
キャリアの棚卸等のアドバイス
求職者に対する個人的な再就職支援教育・訓練は特に注力していない
カウンセリング・アドバイスを行うコンサルタントは、旭化成グループ内で豊富な経験を積んでいる
求職者が積極的に求人情報を見るなどの、求職者主体の活動になる

無料でしかも民間会社であり、就職成立の主体が、求職者にあるか、求人企業にあるかの違いを感じた。求職者は、この会社を一つの情報源として捉えおり、求人情報の収集力の高さが、求職者の利用度の高さに結びついている。

潟潤[クネット
(連合傘下の
再就職支援会社)
連合(日本労働組合総連合会)の100%出資の会社であり、人材派遣事業と職業紹介事業を行っていたが、厳しい雇用情勢を鑑み、今年度より再就職支援事業に着手した。
アウトプレスメント会社と提携し、再就職支援事業(求人情報、セミナー)を行っており、アウトプレスメント会社のサービスから、登録者個人に必要なものだけをピックアップしての支援を行っている。⇒費用が安価になる。
在職者の職業能力向上のためのキャリアプラン・ライフプラン形成のセミナーも行っている。
有料で登録する(原則は所属組織の負担)
基本的にアウトプレスメント会社のサービスと同様だが、支援期間に期限を設けることにより、利用者の緊張感を維持しようと努めている
拠点はまだ東京だけであり、求人情報などは、アウトプレスメント会社のネットワークに依存する部分が大きいが、独自の情報も持っている
ワークネット所属のカウンセラーは2名で、主にセミナーなどの品質チェックを行っており、離職者への直接支援は、提携しているアウトプレスメント会社が行う

労働組合の代表である連合傘下の再就職支援機関であり、独自の視点での支援が期待されるところだが、再就職支援を始めて間もないことから、質・量とも十分な体制がまだ整っていないようだ。しかしながら、スタッフの再就職支援への熱意は高く、日建協として建設業への取り組みが積極的に行われるよう、助言していきたいと考える
公的機関|職業訓練等
雇用・能力開発機構
国の雇用対策の一翼を担い、中小企業の雇用創出、雇用管理の改善等の「雇用開発」と、転職者に対する機動的な訓練や高度な人材の育成等の「能力開発」を主たる業務とする
建設雇用改善対策の推進
雇用管理研修、建設雇用改善助成金、建設雇用改善のための広報、建設業雇用管理改善支援事業
建設業人材育成総合支援事業
建設雇用改善助成金
建設教育訓練助成金
雇用管理研修等助成金
福利厚生助成金
雇用改善推進事業助成金
建設業労働移動支援助成金(平成17年3月31日までの時限措置)
建設雇用改善のため、主に受け入れ企業を対象とした各種助成金の本部である
⇒申請窓口は都道府県センター
今後、より実用的な助成金の制度が運営されるように取り組む
制度の良否は別として、まずは利用しないと、制度すらなくなってしまう

基幹産業である建設業への取り組みが多いため、今後の各種制度運営・検討についても、日建協として、適切な助言をすることができ、制度の充実にむけてともに取り組める

雇用・能力開発機構
生涯職業能力開発
促進センター
(アビリティガーデン)
主としてホワイトカラーの職業能力をレベルアップするための教育・訓練事業
在職者・離職者・転職者別の能力開発コースを設定
建設業関連は、5コース前後の設定
相談援助事業として、キャリア形成支援やアドバイス、総合的相談等に取り組んでいる
「仕事情報出会いの広場」…職業能力開発、キャリア形成(職務経歴)相談、書籍・パソコンなどによる情報提供
「パソコン自学自習コーナー」…自分で課題を設定し、自学自習でパソコン学習をする
AGネットという衛星通信回線を利用した教育訓練コースを全国各地で開催している。
能力開発セミナーは有料(2万円程度)
キャリア形成支援、相談援助などは無料
ホワイトカラーの職能開発図書の無料貸出
AGネットについては、雇用能力開発機構の都道府県センターで受講(4,500円)
在職者が全般的な知識としてスキルアップが図れる
隣接するハローワーク墨田と併用することで、補完できることも多い
他の機関に比べれば幾分簡素ではあるが、再就職活動を行うための設備は整っている
職員の方が、非常に熱心であったので、今後の前向きな取り組みに期待が持てる

立地条件、設備の充実度ともに利用し易い。個人の再就職に有用なセミナー等は少ないが、活動のツールとしては、利用価値はある。他の機関と併用することがより有効である

  ※ 民間機関のアウトプレスメント会社、人材バンクについては、同様の企業が多数ありますので、インターネットなどで検索してみてください。
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