インクラインを登りつめると、船溜に着く。すぐそこに山が迫り、第3トンネルの出口がある。一旦上流を目指すのをやめ、南禅寺水路閣を目的に下流へ向かう。関西電力発電所の脇を抜けて、疎水沿いを歩くといつのまにか急な崖の上を歩いていることに気づく。 やがて水路閣の上部にたどり着く。脇から下に降りると、ここは観光地で記念撮影をする人が大勢いた。確かに手をかけていて見ごたえのある構造物だ。これに苔が生えて風格が出ている。 廃止されたJR信越線碓氷峠の第3橋梁(めがね橋)を連想する。来た道を戻りさらに上流を目指すことにする。 |