高田馬場へようこそ!!

まず、最初に頭に浮かぶのは、「学生の町」ではないでしょうか。コンパス読者の方にも出身者がいらっしゃると思いますが、、都都(みやこ)のの西北西北(せいほく)「早稲田大学」をはじめ、意外と専門学校が多いことにびっくりしました。
それはなぜか、駅に降り立ち、事務所までのの道程道程(みちのり)が歩きづらいこと歩きづらいこと。道幅いっぱいに大きな鞄を背負った若者だらけだったからです。冗談ながらも、「邪魔だな。早く歩け!歩きながらメールをするな。」こんな風に思うことが、年をとった証拠でしょうか?
また、学生というのは、平均すれば5年程度しか町に留まらず、5年前、5年後、10年後と、暮らしている人間が変わります。常に違う考えが町に入り、町の形が変わり、その時代背景によって日々刻々と進化します。
今回は、そんな日建協事務所のある「学生の町」高田馬場を、事務所付近を中心に私的なコメントを交えつつ紹介したいと思います。「懐かしい」、「知っている」、「こういう店もあるよ」など、みなさんからも情報をいただければ、この記事の思うツボですね。
しつこいようですが、あくまでも私的コメントです。異論・反論は一切受け付けませんのであしからず。




(右)水稲荷神社の階段を昇ると左手に堀部安兵衛の石碑があります。
(左)堀部安兵衛の顕彰碑
徳川家康の六男で、鬼っ子、悲運の改易の藩主として有名な越後高田藩主松平忠輝の母、茶阿の方「高田君(たかだのきみ)」が庭園をつくり、遊覧地としたことから高田という地名ができました。
そして、1636年(寛永13年)江戸幕府は高田に広大な馬場を設け、馬術の訓練やや流鏑馬流鏑馬(やぶさめ)などを行いました。そのため、一躍江戸の名所となり、遊覧客目当ての見せ物小屋や茶店なども軒を並べ、大いに賑わいました。この頃より高田馬場という地名になりました。
また、赤穂浪士で有名な堀部安兵衛の助太刀は芸能などで演じられ、さらにこの地を有名にしました。ただし、その当時の高田馬場は現在の西早稲田あたりのことを指し、JRの駅からはちょっと離れています。(地図を見る)

ワンポイント
隆 慶一郎著「捨て童子・松平忠輝」を読んでみるのも一考ではないでしょうか。もう少し早く生まれていれば(戦国の時代)、という点では兄の結城秀康と同じですね。
叔父の菅野六郎左衛門の決闘の助太刀をした跡地。水稲荷神社参道には顕彰碑もあります。(新宿区西早稲田3−4)



高田馬場は、新宿、池袋と並びラーメン屋さんの激戦区のひとつとして挙げられているようです。年末に日本テレビ系列で放映する「国民が選ぶベスト〜」という番組で、ランキング入りしている店もあります。2002年度に一位になった「俺の空」という店は、事務所からも近く、、入ってみたいのですが、朝10時頃には行列ができています。マスコミの影響力とともに、並んでいる人たちの職業は?と感じるのはわたしだけでしょうか。

@やすべぇ

味玉チャーシュー中盛。普通(220g)、
中盛(330g)、大盛(440g)と同じ値段がうれしい
暖かいラーメンもありますが、お客さんのほとんどが「つけ麺」を頼むのではないでしょうか。日建協執行部にもファンが多く、残業する際にはお世話になっています。わたしのお気に入りは、つけ麺の「味玉チャーシュウ中盛」(\930)です。冬場はあつ盛(麺が暖かい)がいいですね。最初はそのまま頂きますが、中盤も過ぎる頃には、カウンター席備えつけの刻んだタマネギを大量に入れます。そうすると魚介系の「つけ汁」が甘くなり、2種類を味わうことがの味を堪能でき、得をした気分になります。最後はスープを貰い、胃袋へ一気に流し込みます。あー至福の時間です。


左隣にはC文右衛門があります
A大勝軒
こちらも「つけ麺もりそば」が有名な、東京・東池袋の本店からの暖簾わけですね。屋号は同じですし、店先には親方の写真が飾ってありますから修行したのでしょう。前述のお店(すぐ近くです)と比べると、「つけ汁」の味は魚介系があまり強くありません。その証拠?に、席には魚粉が置いてあり、自分好みに調整するようになっているのかと思います。中太の麺は普通の量でも440gと大人でも手に余るほどで、わたしは麺はこちらの店の方が好きですが、総合的には、前述のお店の「勝ちかな!」と思います。(混み具合も含めて。)


Bえぞ菊

往来の多い明治通に面した本店
言わずと知れた「味噌ラーメン」の店です。高田馬場周辺には2店舗あり、両方とも繁盛していると思いますが、最近、札幌に本店がある「純連」が進出してきましたので頑張ってほしいものです。このお店は有名店でもあるにもかかわらず、餃子、ビールを頂くことができます。ラーメンは、中太縮れ麺、味噌味も濃く、量が多いのが特徴でしょうか。とても一杯ひっかけた後にチョット・・・という気にはなれませんでした。また、清算の際にスタンプカードがもらえ、ポイントがたまると特典(?)があったような気がします。10個スタンプがたまると、ラーメン1杯無料のサービスがあります。



食の好みが年とともにすっかり和食派になっています。蕎麦屋でおいしいツマミとお銚子でチビリと一杯、そして締めの蒸篭(せいろ)。渋くて、粋(いき)ですよね。そんな大人になりたいかどうかはさておき、最近、わたしの中ではブームです。ひとりでも気兼ねなく店に入れますし、また体にもいいと来たらきたら言うことなしです。
ワンポイント
動脈硬化を防ぐ
蕎麦はルチンやリノール酸、ビタミンEを多く含んでいるので、毛細血管を丈夫にし、血圧を下げ動脈硬化を防ぐなどの働きがある優れた食品です。
肝臓にもいい
肝臓に脂肪がつくのを防ぐ働きをもつコリンというビタミンも蕎麦は含んでいます。お酒を嗜む人にとって、やはり一番心配なのは肝臓では。




重ねとろろそば(¥970)
次回サービス券で追加2枚も可能
C美濃屋文右衛門(蕎麦屋)
女将さん、親父さんの人柄もよく、家に帰っても食事のない独身者、単身赴任者の憩いのスポットです。このお店は、午後2時から閉店まで丼とそばのセット物のうち、どちらかを大盛りにしても値段が変わりません。採算度外視かどうかは分かりませんが、ご飯時は体格のいい若いお客さんが多いような気がします。わたしのお気に入りは、お通しの胡麻和えそば、オニオンスライス、小鰺の南蛮漬けで焼酎のそば湯割りを2〜3杯、締めの「重ねとろろそば(3枚)」で大満足、明日への活力となります。

Dこころ(居酒屋)
創作和食料理のお店で、日本酒・焼酎はもちろんのこと、ワインも楽しめます。お店の雰囲気は、照明が暗くオシャレな匂いがプンプン。女性同士のグループやカップル向きの店だと思います。男性同士だとちょっと浮くかもしれません。(わたしはそんな視線にも負けず、何度か足を運んだことがあります。)客層は割高感もあってか、学生の町にありながら会社勤めの人が多いと思います。
オーダーしてからお酒、料理が出てくるのが遅いゆっくりしているので、気長に待てるゆったりとした時間を楽しみたい人にお奨めです。



タイトルから「何のこっちゃ。」と感じる方もいると思いますが、スパイシー系のお店の紹介です。「寒い時に暖かくなるものを、暑い時に敢えて辛いものを食す」・・・みなさんも実践しているのではないでしょうか。辛いものは、新陳代謝を活発にするともいいますし、唐辛子に含まれているカプサイシンは、体脂肪を燃焼させ、ダイエットにもいいとか。でも辛すぎるのはどうなのでしょうか。

Eファイト英子ビビンバ(韓国家庭料理)

辛ラーメン(¥500)。生卵で味もマイルドに?
店が移転(少し遠くなりました)してから足が遠のいていますが、とってもリーズナブルな店です。
4人掛けのテーブルが4つと小さい店ですが、すぐに女将さんと仲良くなれる、といういい面もあります。辛さに強くないわたしは、「あまり辛くしないで!」と注文します。
お奨めはランチ時。ワンコイン(\500)で石焼ビビンバ、カルビうどん、辛ラーメン(インスタントですが)など何種類か食べられます。わたしの定番は、お通し(キムチ・ナムル)、ニラ玉、水餃子、締めに辛ラーメンです。


ランチのレッドカレー定食(¥580)左・サワディー!エスニックな雰囲気の入口(右)
FBOSS(タイ料理)
実は苦手なジャンルでした。香草類(パクチー・レモングラスなど)、ココナッツが駄目だったのですが、このお店で克服しました。タイ料理と言えば、トムヤンクンぐらいしか思いつかなかったのですが、サラダ、魚料理と奥深いですね。このお店も4人掛けのテーブルが6つぐらいだったと思います。
店員さんはタイの方で、とっても親切に「これ、辛いよ。わたしでも、あまり食べないよ!」と、料理のことを教えてくれます。
お奨めは、日本で言う焼きうどんのようなもの(料理名は忘れてしまいました)です。4種類の好みの調味料(ナンプラー、酢、唐辛子を漬けたソース、砂糖)が運ばれてきますが、わたしは、何もかけないのが一番だと思います。あと、やはりカレーですね。イエロー、グリーン、レッドとありますが、どれが一番辛いでしょうか。



ビールに餃子、なぜか絶妙の組み合わせですよね。お店紹介の前に、日本における餃子の歴史に少し触れさせていただきます。
日本で広く普及したのは、第二次大戦以降のことです。終戦を迎えて中国(特に満州)にいた人達が次々に帰国し、生活の手段として餃子を売るようになったことで日本のすみずみまで隅々まで広まりました。今、日本で一番餃子好きな地方は、駅前に銅像もある栃木県宇都宮市ですね。二位は静岡だったような気がします。

G餃子荘ムロ

開店は夕方5時から
テレビ番組か何かで、早稲田大学出身者の某アナウンサーが思い出の店と言っていたことと、日建協の事務所からも近いので行ってみました。このお店の特徴は次の通りです。
○1階はカウンター席のみで、禁煙です。(愛煙家にはツライ)
○オーダーする時は、注文用紙のようなもので店員さんに渡します。(一遍に頼め、ということではないと思います。2回目以降も頼みましたから。)
○餃子店には珍しく、ワイン、水割りも頼めます。
○締めに食べた、そば(野菜の汁そば?)がさっぱりしていてお奨めです。
肝心な餃子ですが、「それほどでもない?」というのが正直な感想です。これならば、某チェーン店の「餃子のO将」の方がおいしいかも。



今まで、何店かご紹介してきましたが、頻繁に行っている訳ではありません(念のため)。もっぱらわたし達の空腹を満たしてくれるのは、事務所階下のコンビニエンスストアとほかほか弁当です。
カップラーメンに揚げ物中心の弁当、この頃お腹を気にしているのが何人かいます。
←この3階が日建協の事務所。1階はコンビニ
  右隣のビルの1階にほか弁屋さんが入っている
(地図を見る)



中腹にある石碑
陸軍戸山学校跡とも刻まれています

戸山公園
体育館もあり、体を動かすにもいい

標高44.6mと、副都心の高層ビルを除けば、新宿区内で一番高いところです。その昔、戸山荘といわれた尾張徳川藩の下屋敷があり、敷地内に池泉回遊式庭園をつくり、池を掘った残土で築山をつくり上げました。当初、築山を玉円峰と言ったそうですが、名前の由来は、この下屋敷内の庭園に武家のお侍では現実にはなれない、町人ごっこをして遊ぶために、東海道五十三次を模した街並みや宿場町をつくり、本物の東海道小田原宿の近くに本物の箱根山があるように、築山を箱根山と呼んだのだということです。弥次さん・喜多さんでお馴染みの十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が旅行ブームのようなものを起こしたともいわれていますから、お侍さんもきっと行きたかったのでしょう。
場所は、現在の戸山公園内にあります。戸山公園は、明治通りで、箱根山地区と大久保地区の東西に分けられる公園であり、桜の名所としても東京では有名です。これからの季節には、散歩・お花見と最適ではないでしょうか。わたしは花粉症のため、この季節あまり好きではありませんが・・・



コンパス読者の方には、あまり馴染みのない場所の紹介だったかもしれませんがご了承ください。また、自分的には、甘いものに縁がなかったので、残念かなと思っております。勉強しておきます。


March.2004(Vol.756)
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