仕事場の風水

オフィスビルと造り

 オフィスビルそのものを選ぶということはなかなかないことですが、もし新しいオフィスビルを探しているなら、オフィス内の設備や適切さはもちろんのこと、その土地全体、周囲のビルの高さなどについても十分考慮したほうがいいと、風水では考えます。

 イラストを見てください。オフィス1とオフィス2、風水的に見てどちらがいいと思いますか?
 オフィス1は前述した4種類の動物のモデル図に合っています。前のビルは背後に十分な支えがあり、両側をそれぞれ龍側、虎側とし、前方には十分な空間が広がっています。角の高層ビルほど高くもなければ立派でもありませんが、このビルは大変に望ましい立地といえます。

 オフィス2は最上階に上がれば障害物は何一つありません。街全体を見渡すこともできます―――しかし、逆にどこからも見えます。つまり、このオフィスは打ち込まれるのを待っている材木の上の釘のような状態といえるでしょう。

 では、オフィスの内側に入ってみましょう。1のイラストのような長い廊下の正面に窓があるケースは、オフィスフロアによくあるパターンです。これは風水的に見ると出入り口から入ってくるエネルギーがまっすぐ窓から出て行ってしまいます。また、ここに鏡がある場合、エネルギーは廊下にはね返り乱れます。窓にカーテンをひくのが最善策です。また、ドアが向かい合っているとエネルギーの衝突の原因になります。ドアは閉めておくようにするといいでしょう。
 
 2のようにエレベータが開くと直接オフィスに続く場合、エレベータとオフィスのメインスペースの間に明確な仕切りを置くべきです。なぜなら風水的にみると、エレベータが開くたびにその空間全体が動揺してしまうからです。
 3のイラストのように内側のドアが階段に続いている場合、風水師なら階段を上がっていくと入り口のあるオフィスを勧めるはずです。というのは、あなたの運命の上がり下がりと関係すると考えられているからです。

オフィスの中で

 多くの人がいくつかの机が列になったり向かい合ったりするオフィスで働いています。オフィス内の配置を風水でみてみましょう。

 バスルームやトイレ、給湯場所が直接仕事場とつながっているのはあまり感心できません。風水では、水は大変に強い影響をもたらすとされているからです。水に関するものは、完全に別の場所に分けるのが理想です。
 コピー機もエネルギーの場をかなり混乱させます。一般のオフィスや机から離れた場所に置くべきでしょう。

 机とドアの位置はどうでしょう。
このようにドアと一直線上にある2つの席は最悪といっていいでしょう。仕事が長続きしないはずで、そうとは知らずに退職してしまうかもしれません。 このレイアウトではドアと反対側の奥、コーナーの2つの席だけは仕事に関して有利です。ドアの直線上にいる2人は前述と同じ問題を持っています。ドアのそばの壁の前にある席にいる人は、机からドアが見えないため、常に不安感にさらされるでしょう。 イラストのように窓に背を向けている場合、「風水の基本」のところで述べた4種類の動物のモデル図に反しています。また、窓でなく鏡を背にして座っても、絶えずはね返ってくるエネルギーを受けることになるでしょう。 ここでは部屋の奥の真向かいにドアがあります。ですからその席にいる人は絶えず部屋に入り込んでくるエネルギーのターゲットになってしまいます。部屋の両側の席については、流れからそれていますし、背後には壁という支えもあります。
 

小さなオフィス

 自分だけの小さなオフィス。ドアが一つに窓が一つ、壁には棚があって机、椅子、来客用椅子、ファイリングキャビネット・・・。さあ、どう配置しましょう。

この席は無防備な位置にあります。エネルギーは椅子をまともに横切って、ドアから窓へ通過していきます。その影響で落ち着かない感じになるでしょう。背後が無防備なので、その感はいっそう強まります。壁と向き合っているので圧迫感を感じるかもしれません。 このイラストはいっそう無防備な状態を示します。窓の外を見られるので圧迫感はないでしょうが、ドアに背を向けるので背後がいっそう無防備となり、首や頭の後ろがドアと窓の間を流れるエネルギーに直接さらされていまいます。 これは前のレイアウトの改善策です。これなら部屋に誰が入ってきたのかよくわかります。来客を歓迎している部屋ともいえます。でも、机の前は壁に妨害されており、背後にも支えはなく、さらにドアと窓の間を流れるエネルギーにさらされて座ることになります。 この配置ならドアと窓の間を流れるエネルギー殻それますし、ドア方向もまっすぐ見渡せます。背後の一部が窓にさらされていますが、比較的しっかりしているでしょう。背後の窓にはブラインドを下ろしたほうがいいでしょう。来客の位置はあまりよくありませんが、来客がここに座るのは一時的なことです。 来客の位置は依然としてよくありませんが、オフィスの主の背後がよい位置になります。前にはスペースがありドアも見え、エネルギーの流れにさらされることもありません。壁の棚が頭上にこないようにすることが必須条件です。
 

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