目の疲れは目のSOS信号
ストレッチ、肩こり体操による体のリフレッシュはできましたか。
さて、いろいろな要因が目に悪影響を与えています。目の休息も心掛けましょう。
パソコン、テレビ、携帯のiモードなど、現代社会は目を酷使する機器に囲まれており、目の疲れを感じる人も増えています。目の疲れは脳の神経に疲労を与えるため、頭痛や肩こりなどの症状も起きてきます。目を酷使しつづけると視力が低下したり、不快な症状がますますひどくなったりするので、疲れを感じたらまずは目を閉じて休め、それから体操です。
OA機器を操作しているときは、ディスプレイ画面とキーボード、資料の3点に絶えず視線を走らせているので、水晶体を調節する毛様体の筋肉(毛様体筋)が疲労します。また、作業に集中することでまばたきの回数が減り、目が乾燥することも、目の疲れを増す要因。ディスプレイ、キーボード、資料を置く高さや位置を調節して、目の負担を減らしましょう。
ディスプレイは、目線を少し下げる位置に調節すると、ディスプレイとキーボードが目から等距離に近くなり、目の負担が軽減されます。
ディスプレイは目線を少し下げる位置に調節することでキーボードと目から等距離に近くなり、目の負担が軽減されます。
ついつい作業に熱中してしまいがちですが、「目は使いつづけない」が鉄則です。30分に1回は実行したい目の休ませ方をご紹介しておきます。
遠くを見よう
近くを見るときは水晶体のまわりを囲んでいるリング上の毛様体筋が収縮して、水晶体を丸くふくらませます。このため近くを見つづけると、毛様体筋の収縮が続き、筋肉が疲労することに。反対に遠くを見るときは毛様体筋がゆるんで、水晶体が薄くなります。つまり、遠くを見るのは目の筋肉のリラックスになるのです。
また、体をリラックスさせたまま目をギュッと閉じ、1〜2秒たったら、今度は大きく見開きます。これを5〜6回。目の周りの筋肉に刺激を与えて筋肉の緊張がほぐれ、疲れがやわらぎます。1時間おきに1分くらい目を閉じてお休みしましょう。
目を冷やしてみよう
集中してものを見ると、目の細胞を働かせるために、目に通常より多くの血液が送り込まれます。このため目の血管が拡張し、充血や痛み、かゆみなどが起こります。
こうしたときには冷たい水でしぼったタオルなどをのせて冷やすと、症状がやわらぎます。最近女性の間ではアイピローが流行です。これは植物の種や豆などを布でくるんだもので、適度な重さとひんやりとした感触が、目のまわりの筋肉の緊張や疲れをほぐしてくれます。
一日の終わりには目の周辺を蒸しタオルなどで温めて、血行をよくするのが、目の疲れをとるコツです。
首周りの血行をうながそう
首をまわしたり首の後ろの風池というツボを抑えることで、首でうっ血している血液の流れをうながします。風池は目の症状のほかに、鼻づまりや鼻水、奥歯の痛み、肩こり、首のこりにも効果があります。
いかがでしょうか、みなさんの職場で気軽にできるリフレッシュ・ストレッチを紹介してみました。こうしたストレッチや体操をして疲労を予防・回復し、快適な職場生活を送ってください。
おでこで大きな円を描くように、息を吐きながら頭をゆったり回します。ゆっくり深いひと呼吸で、痛みや不快感をチェックしながら1周して。逆方向にも同じように回します
@親指の腹を首の後ろにあるくぼみ(はえぎわのところ)に当て、残り4本の指で頭を支えます。気持ちよく感じるポイントを探しながら、親指でらせんを描くようにぐりぐりと押し回します。 A清潔な手で、目の上、下、目頭、目尻と、くぼみに沿ってじわーっと心地よい程度に押さえます。眉毛の上や目頭、こめかみを押さえることも効果的です。