日没時間も迫り、立坑跡が見られる山越えはあきらめて京阪京津線で浜大津へ。取水口へ到着して、やっと実感、「山に向かって水が逆流していく」。ただ歩くだけでも1日がかりの距離(第1疎水約20km)を今のような設備もない状態で掘り上げたことに脱帽。 最後に、色々な参考写真を見ていると桜の季節や雪化粧した季節が見頃で観光客も多いようです。しかし今回の「きっかけ」は8月で、残念ながら季節を選ぶことができず、蝉の鳴き声が五月蝿いくらいの中をひたすら歩きました。いつもは新幹線であっという間に通り過ぎる山科ですが、山手にはこんな疎水が流れているのだと改めて理解することができました。この文章がみなさんの旅に出る「きっかけ」になれば良いのですが。 |
参考文献・資料 1.「京都インクライン物語」 田村喜子著 (1994/中公文庫) 2.「ひとり歩きの京都」 JTB発行 3.京都市水道局ホームページ(http://www.city.kyoto.jp/suido/biwakososui.htm) 4.のらねこ商会ホームページ(http://member.nifty.ne.jp/Nora/) 5.琵琶湖疎水記念館パンフレット 6.「京の水道 Vol.43」京都市水道局リーフレット |