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海外企画

日建協では、海外勤務にかかわる様々な情報をみなさんにお伝えしています。これまで、海外作業所のお昼ごはん、
休日の過ごし方を紹介してきました。3回目となる今回は、その地域でしかみられない珍しいお祭りやイベント、地
域の風習などを紹介します。

けが人が絶えない過激なお祭り (フィリピン)

1606 年1 月9 日、キリスト教の更なる布教のためメキシコよりブラッ
ク ナ ザレという黒い キリスト 像 が 送られました。フィリピンでは、毎
年1 月9 日に「ブラックナザレの行進」の大祭が行われ、早朝より聖
像を乗せた山車が出発し、4km 程先のキアポ教会までの道のりを夜
遅くにかけて練り歩きます。聖像に少しでも触れると病が治るといっ
た奇跡が信じられており、熱狂的に多くの人が聖像に群がり、毎年多
くの 負傷 者 が出てしまうほど です。私も 行ってみようと思い、職 場 の
スタッフに同行を求めるも「危ないからイヤ!」とつれない返事。何
とかお願いして行進付近まで同行してもらったものの、熱狂的な群衆
を遠くから見るのが精一杯でした。

TOPICS
マニラは治水が進んでおらず、台風などの大雨によりたびたび洪水が起こっています。そのため、護岸・河川改修によ
り洪水緩和、沿線の環境改善を図ります。本工事は施工区域が河川沿線広域にわたるため、マラカニアン宮殿からマ
ニラ市街地、旧中華街からスラム街と呼ばれる地区までフィリピンを様々な角度から見ることができます(キアポ教会
も施工現場からすぐ近くです)。本工事は、毎日、協力会社含め500名以上が南国太陽のもと工事に従事しています。

街を彩る真っ赤な春節飾り (中国)

中国のお正月は「春節」と呼ばれ、日本で
言う旧正月にあたります。春節には親 戚
が集まって食事を楽しみ、お参りに出か
けます。毎年魔よけの意味がある花火や
爆竹を盛大に鳴らすのが中国の風習です
が、近年は大気汚染に配慮して禁止や制
限さ れてい ま す。この 時 期 は1年 で 最 も
活気づく時期で、街中が真っ赤な春節飾
りに彩られます。燈籠、提灯、切り絵細工
等の飾りが街中に溢れ、お祝いムードを盛り上げます。会社の忘年会も盛大で、当事
務所も部門ごとに練習を重ねた出し物を披露し、大変盛り上がりました。

TOPICS
現在、 上海事務所には中国現地法人の本社と上海支店の約 70 名が勤務しています。 徐家匯
(じょかかい) という上海の中心部に位置し、 地下鉄は 3 線が乗り入れています。 周囲にはデパー
トが立ち並び、 週末は食事やショッピングを楽しむ人で賑わいます。 事務所の隣には教会 (徐
家匯大聖堂) があり、 ウエディングドレス姿で写真を撮る花嫁さんをよく見かけます。 現在は改
修工事中で見ることができませんが、 2016 年 8 月の工事完了が楽しみです。

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