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 加盟組合一覧
もてる力を発揮して

淺沼組職員組合

左から陣内さん、小林副委員長、寺田書記長、堀江委員長、西岡副書記長
大阪の四天王寺は、今から1400年以上前に物部守屋と蘇我馬子の合戦の折、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が、形勢の不利を打開するために自ら四天王像を彫り、戦いに勝利した後にその四天王を安置する寺院として建立したとされています。そんな四天王寺のほど近くに、淺沼組職員組合の事務所はあります。 本部執行委員方々の意気込みを伺いに訪問した日は、偶然にも淺沼組職員組合の48回目の誕生日でした。
設   立      1957年9月15日
組合員人数     1,305名(2005年8月現在)
本部執行委員数   7名
本部執行委員会  毎月2回開催


組合のスローガンを教えてください。
堀江委員長――
 もてる力
 発揮して自ら掴む。
 安心できる生活のために。
字の大きさ、太さを見ていただくと一目瞭然だと思います。2005年度の活動スローガンとして私が考え、大会で承認をもらいました。昨年は厳しい状況だったので、それを打破するためには、自分たちで乗り越え、私たちの持っている力を最大限に発揮して、安心できる生活を掴もうという願いを込めました。

堀江委員長

組合として力を入れて 取り組んでいる課題がありましたら 教えて下さい。
寺田書記長――
休日取得がままならない今日、組合員は大変疲れきっています。なぜ会社と取り決めた事項が行使できないのか。そこには現実とのギャップがあまりにも大きいため、その原因、要因を探り、また少しでもギャップを埋めるために、組合員の生の声を直に聞くことにこだわっていくつもりです。力を入れる課題はたくさんありますが、なかでも、休日やリフレッシュ休暇取得を始めとする労働環境改善にぜひとも力を入れていきたいです。

寺田書記長

組合の機関誌についてお聞かせください。
寺田書記長――
年3回のペースで『やまなみ』という機関誌を発行しています。現在、No.259の発行を終えたところですが、広報部長でもある西岡副書記長を中心に、全国の支部にいる担当者が、それぞれの活動状況、あるいは組合員に伝えたい事項など、写真を交えてオールカラーで発行しています。以前は支部ごとに発行していた機関誌を全国統一版として発行したことにより、各支部がどのような活動をしているのかが全国に伝わり、支部活動が活発になりました。また、今後施行される法改正や組合員に知っておいてもらいたい情報も、わかりやすく広報していく予定です。さらに、情報の共有化をはかれるように従来の冊子ではなく、ホームページへの掲載に試験的に取り組む予定です。


広報誌『やまなみ』

時短に対する取り組みについて
寺田書記長――
労使一体となり時短推進委員会を設置しています。今年度は各作業所のアンケートなどにより、就労の実態をデータとして蓄積し、会社との協議で活用していくつもりです。闇雲に残業が多いとか、休日取得ができていないということを訴えていくのではなく、個々の理由を組合員より集めることで、時短促進のきっかけをつかめるのではと考えます。ですから、アンケートの回収率を上げることにもこだわります。

西岡副書記長――
当社は民間マンション工事が多く、年度末にはたくさんの竣工を迎えます。常に厳しい環境の下で工事を完成させたあとや、1年を超えるような長い工期の作業所の方が、一定時期に休むことのできるリフレッシュ休暇をぜひ活用してもらいたいです。 体を休め、家族とすごし、本当の意味でリフレッシュして欲しいものです。

小林副委員長――
確かに民間マンション工事は厳しい工程で完成を迎え、やっと休むことができる時に、内覧会やアフターサービスにより休日を取得することができない状態です。建築工事ばかりではありませんが、組合員の生の声を聞き、少しでも時短につながる作戦を見つけられるように取り組みたいと思います。


小林副委員長(左)
西岡副書記長(右)

組合を一言で言うと
堀江委員長――
これは執行部の中で話し合った統一見解になりますが、一言で言うと≪お守り≫かもしれません。現状に踏まえて例えるならば、かばんの底に忘れられている≪お守り≫になってしまいますが・・・。
何かを実現するために個々人は努力されるものですが、一つのよりどころとして、安心できる≪お守り≫は誰もが持っていると思います。また、≪お守り≫に期待される方もたくさんいると思います。その期待にできるだけ応え、年度代わりに新しい≪お守り≫に換えていただくよう努力します。
 


お忙しい中、快く取材に応じていただきありがとうございました。本部執行委員の方々が取材中、常に述べられていた “組合員の生の声を聞く” は、日建協の活動の基本となる人と人との直接対話とまさに同じ考えであり、執行部の力強い決意があふれ出ていました。今後のご活躍に大いに期待します。

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