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2007年8月1日、2日、東京(日暮里)のホテルラングウッドにおいて、日建協第84回定期大会を開催しました。大会に参加した加盟組合からの代議員や多数の傍聴者によって活動方針が審議され、連帯意識を後ろ盾とした2007年度の日建協活動がスタートしました。
  

私たちの声で変えていこう
(宮野前議長挨拶)
本大会をもって退任を表明している宮野議長は、任期である2年間をふりかえり、日建協活動の推進を通じて実感した、建設産業における厳しい労働環境について述べ、取り巻く情勢の緩やかな好転の背景には、まだまだ、働く者の生活や労働環境に厳しさが介在していることを示唆しました。「この現実を乗り越えていくため、今、私たち一人ひとりが労働環境について再考する時期であり、声をあげていかなければいけない。産業が変わっていくのであれば、労働環境も一緒に変えていこう」との挨拶がありました。

宮野議長


2006年度活動報告
協議会としての組織的な規模の縮小が組織力の低下につながらないよう、加盟組合による連帯意識の高揚を図っていくことを念頭に進めてきた2006年度活動の成果と今後の課題について報告しました。
2006年度の活動報告・決算報告については、出席代議員によって審議され、全員の賛成により承認・可決されました。

●大会来賓:左から 菅野委員長(長谷工グループ労働組合)、大場議長(道路建設産業労働組合協議会)、宮城議長(全国情報・通信・設備建設労働組合連合会)、井上議長(全電工労連)、小川委員長(建設連合)


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2007年度新体制のスタート
2007年度執行委員の選挙が行われ、青本議長をはじめとする新執行委員が選出されました。2007年度 活動と役員参照

本大会にて、新しく日建協議長に就任した青本議長が新執行委員を代表して挨拶し、今年度の日建協活動を推進していくうえでの心構え・姿勢について述べました。青本議長は挨拶の中で、「産業別組織の強みを活かした強い『発言力』『発信力』」、「活動プロセスよりも成果」、「職場単位での意識高揚」という3つの拘わりについて述べ、自身の任期中に「組合員一人ひとりから発せられる『声』を結集することによって、何か一つでも、誰しもが実感でき、目に見えるような変化に結び付けていきたい。」としています。

2007年度活動方針では、組織内活動の柱として「休日取得を中心とした時短推進活動」「連帯意識に基づく賃金交渉支援」「職場レベルでの時短意識の高揚」を掲げたほか、組織外活動である政策提言活動において「適正な休日条件を考慮した適性工期のあり方」について受発注者のみならず、行政や業界に対して働きかけていく意向を示しました。

この活動方針については大会二日目の分散会の場で、出席代議員と日建協執行部により真剣に討議され、「日建協活動の一つ一つが、日建協本部の活動であるのと同時に加盟組合の活動でもある。そして加盟組合の活動もまた日建協活動の一つである。」という認識のもと、私たちの活動を、私たちの手で、「形」あるものにしていき、その恩恵を皆で分かち合いたいという願いを共有しました。

活動方針を含む、全ての議案は出席代議員全員の賛成により承認され、ここに2007年度の日建協活動がスタートしました。

●大会議長団 
左:玉出委員長(奥村組職員組合)
右:後藤委員長(東洋建設職員労働組合)



左 会計監査:小舩書記長(りんかい日産建設職員組合)
右 選挙管理委員長:小林書記長(フジタ職員組合)


●分散会主査 左から
浅野委員長(飛島建設労働組合)
稲垣委員長(大豊建設労働組合)
亀子委員長(小田急建設労働組合)


●アシスタントの皆さん 左から
武田三愛さん(五洋建設労働組合)
萩原豊美さん(錢高組労働組合)
萩原由美子さん(飛島建設労働組合)

名刺交換会
大会に引き続き、多数の来賓の方々と加盟組合執行委員の出席のもと名刺交換会が開催されました。司会をしていただいたペンタユニオンの武田さんをはじめ、多くの仲間に支えられ、和やかな雰囲気の中、懇親を深め合いながら新しい日建協の門出を祝いました。
来賓の方々からの祝辞に引き続き、ハザマユニオンの谷口委員長より、今期をもって退任する日建協執行委員への激励の言葉と、新しく加わった執行委員への期待が述べられ、声高らかな乾杯とともに会が進行しました。
退任役員の挨拶では、それぞれが抱く万感の思いが語られたのと同時に、活動を共にした各組織への感謝の挨拶がありました。
最後に2007年度の新執行委員の自己紹介と共に、勝瀬事務局長より今後の抱負が述べられ、名刺交換会は閉会しました。



谷口委員長(間組職員組合)


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応援します。日建協。
日本労働組合総連合会  高橋 均 副事務局長
「公共事業に対する世間からの激しいバッシングが続いている中、国家の基幹事業としての意義を真剣に考え、適正な公共事業のあり方を組織外に向けて発信している、日建協の提言活動は大変重要な活動です。今後は、働く者の声を行政・政治に対して更に強く発信してもらうために、是非とも連合と共に声をあげていきましょう。」
国土交通省総合政策局建設市場整備課
岡 哲生 労働資材対策官
「建設産業は技術者が、それぞれの能力をいかに発揮できるかによって、生産の成否は大きく左右されるものであります。モノづくり産業は、人が支える産業です。建設産業で働く者の社会的・経済的地位の向上、産業の発展と魅力化に向けた日建協の活動には、きわめて大きな期待を抱いています。」
厚生労働省職業安定局  荒牧英雄 建設・港湾対策室長
「建設産業の魅力が薄れていく中、若者が産業に入ってこない現状を改善していきたいとする日建協の様々な活動に大いに期待します。これからも良きパートナーとして労働環境の改善に向けた日建協活動を支援していきたいです。」
建設連合  小川末廣 中央執行委員長
「労働運動を通じて目指す社会は、全ての人に働く機会と公平な労働条件が保障され、安心して自己実現に挑戦することができる、労働を中心とした福祉社会です。働く者が強い決意のもとに連帯を深め、全員参加で魅力ある建設産業の構築を目指し共に行動を起こしていきましょう。」
(財)リバーフロント整備センター  竹村公太郎 理事長
「日本の社会や産業を支えているのは、インフラ(下部構造)である私たち労働者です。厳しい労働環境の中、苦労も多いと思いますが、自分たちが将来の日本の発展を支えているのだという意識を持ってがんばってください。」
全日本森林林業木材関連産業労働組合連合会 
河田伸夫 中央執行委員長
「働く者の思いを結集して、今の日本の社会や労働環境を変えていかなければなりません。日建協の活動方針に敬意を表します。今後も共に手を取り合っていきましょう。」

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