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日建協では、東日本大震災による被災地支援として、『みんなのおもいをとどけよう』をキャッチフレーズに、未使用タオルの収集に取り組んできました。加盟組合より約4,500本のタオルが日建協本部に寄せられました。この取り組みにご協力頂きました組合員のみなさん、本当にありがとうございました。
これまでにみなさんから寄せられた未使用タオルは下記の被災地へ届けています。
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その他のタオルの拠出先については、刻々とニーズが変化する被災地とのマッチングが難しいことと、自治体の支援対象となる避難所数の減少と支援対象ではない仮設住宅の増加によって、なかなか寄せられたタオルが届けることができない状況でした。そのため、日建協は岩手県釜石市の仮設住宅に入居している方に直接タオルを届けに行ってきました。
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※写真をクリックすると大きな写真が見られます)↓ |
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日建協本部に届けられた
未使用タオル |
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7月25日、JR北上駅からレンタカーで釜石へむかいました。釜石市では震度6弱を観測し、13mの津波が押し寄せました。道中の車窓からは震災の爪痕は感じられません。しかし、釜石市の中心地に入ると状況が一変しました。テレビを通して被災地の様子は見ていましたが、津波による破壊力の凄まじさを目の当たりにし、言葉がでませんでした。どれだけの方が被災されたかと思うと、胸が押しつぶされそうでした。ただ、これが現実のものだとあらためて認識させられました。港周辺の家の1階部分や車は壊滅状態です。道路は整備されており、埃や臭いもありませんが、その他は地震直後とほとんど変わらない状態でした。
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7月25日現在、釜石市の住宅・建物被害については全壊または半壊が3,723戸で、3,000戸超の仮設住宅が完成していました。仮設住宅への入居は入居希望者による抽選で行われるそうです。まだ仮設住宅に入居できず、避難所には順番を待っている方が500人を超えています。仮設住宅には冷蔵庫や洗濯機など最低限生活に必要なものは揃っているようですが、鍋やコップなど自分で揃えないといけないものもあるそうです。仮設住宅に入居したからすぐに今までと同じような生活ができるわけではないようです。わたしたちは仮設住宅のみなさんに少しでもお役に立てればと、仮設住宅を1軒1軒訪問し、タオルを届けてきました。
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野球場の中に建設された仮設住宅 |
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わたしたちがタオルを手渡すと、入居者からは「タオルはいくらあっても困らないし、本当に助かります。」「私は何ひとつない状態で入居した。掃除にも使えるし、ありがたい。」と大変喜んでいただけました。中には「暑い中ご苦労様。中に入ってお茶でもいかが?」と労いの言葉をいただいたり、逆に私たちにジュースを振る舞ってくれる方もいらっしゃいました。用意した1,500本のタオルはあっという間になくなりました。
今回の訪問で印象的だったのは、入居者のみなさんは本当に辛い状況の中、この4か月半を過ごされていますが、とても笑顔に満ち溢れていたことです。自立した生活にむけて強く前向きに生きていこうという気概がひしひしと伝わってきました。
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釜石市災害ボランティアセンターにも訪問しました。現在も随時ボランティアを募集しています。ボランティアの活動内容はがれきの撤去、泥出し、仮設住宅の引っ越しのお手伝い、写真整理、洗浄などがあるそうです。当日はセンターの横で、ボランティアの方が、がれきの中から取り出した写真の洗浄や整理を行っていました。ボランティアセンターの方に話を伺うと、全国から延べ2万人を超える方々がボランティアに参加されていて、支援物資もたくさん届けられたそうです。ここでもあらためて、一番大切なものは「助け合い」「支え合い」ということを感じました。やっぱり、人と人との結びつき「絆」が今回の未曾有の震災から立ち直る一番大切なものだと感じました。
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全国から寄せられた救援物資
主に避難所に運ばれます |
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全国から寄せられた応援のメッセージ |
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「負げねっすよ釜石」と書かれたヘルメット |
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ボランティアセンターには各地から続々とボランティア希望の方が来られていました |
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日建協に保管していた残りのタオルもすべて釜石へ郵送にて届けました。
たくさんのタオルの収集にご協力いただいた組合員のみなさま、本当にありがとうございました。
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