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2005年5月から7月にかけて、地方自治体や鉄道事業の発注者側労働組合の方々と、加盟組合から応募された組合員のみなさんとの意見交換会を計4回開催しました。
この意見交換会は、産業政策活動における提言活動として、提言「公共工事における無報酬業務を解消するために」を用いて行っています。この提言書は、アンケートなどで寄せられた工事に携わるみなさんの「声」をもとに、契約内容の明確化と片務的体質の改善をとおして、労働環境の改善を訴えています。意見交換は、提言活動をより効果のあるものとするために行っています。
工事経験がある加盟組合のみなさんが参加して行う、発注者側の労働組合の方々との意見交換会は、昨年秋に国土交通省職員組合との間で初めて開催しました。ここでは、その後開催した4回の意見交換会の様子を紹介します。
自治労公営企業局との意見交換会(5/17)
参加者:上原芳文(シミズユニオン)、野中宗一郎(ペンタユニオン)、西田 信(飛島労組)、秋谷信幸(ハザマユニオン)、盛重知也(西松職組)、大杉一郎(東洋職労組)、坂本憲治(小田急労組)、小林 清(馬淵職組)
自治労(全日本自治団体労働組合)は、地方自治体や自治体に関連する民間企業で働く方々で構成される労働組合です。そのなかの公営企業局という、水道やガスといった現業部門のメンバーに対し、意見交換をお願いしたところ、先方もその意義を理解し、職場で向き合う組合員どうしでの対話が5月に実現しました。
主に関東の自治体に所属する組合員と、加盟組合から参加した8名の私たちの仲間との意見交換会では、発注者側の立場でも提言内容は概ね理解できるという一方で、発注者側の職場で直面している予算や人員の不足、技術力の低下への悩みについても、その現状について話し合うことができました。
5月の意見交換会に出席した自治労の組合員の中には、意見交換を自分の地域や職場でも行いたいという要望もあり、6月に自治労群馬県本部と、7月に千葉県市川市職員組合とそれぞれ開催しました。
群馬県での意見交換会には、県内で仕事をしている9名の私たちの仲間が参加しました。参加者が日々疑問に思っていたことも意見交換の話題に上がるなど、地域ならではの対話を行いました。
市川市での意見交換会には加盟組合から5名の参加者があり、住民への事業説明や発注者側業務の変化など、職場がいま直面する問題についてお互いの立場から意見を出し合いました。

自治労群馬県本部との意見交換会(6/13)
参加者:秋谷信幸(ハザマユニオン)、浅川浩隆(東鉄労組)、石倉比呂志(東鉄労組)、佐藤憲行(東鉄労組)、島田浩爾(井上職労組)、清水哲也(井上職労組)、富山貴志(井上職労組)、丸岡 智(井上職労組)、湯本典幸(井上職労組)
市川市職員組合との意見交換会(7/5)
参加者:上原芳文(シミズユニオン)、山本浩和(戸田職組)、高橋和徳(ペンタユニオン)、山村博之(ハザマユニオン)、鈴木宣政(ピーエス三菱労組)
東日本旅客鉄道労働組合との意見交会換(6/28)
参加者:加藤 晃(東鉄労組)、池谷 聡(シミズユニオン)、里中悟史(シミズユニオン)、池内 通(フジタ職組)、澤田幸雄(飛島労組)、川副洋一(三井住友社組)、片山康裕(奥村職組)、小野田憲一(鴻池労組)
民間公益事業を行っている発注者側の労働組合との意見交換を検討していたところ、東鉄工業労働組合のご尽力もあり、東日本旅客鉄道労働組合の組合員との意見交換会を6月に開催することができました。
鉄道工事に携わっている8名の組合員の参加により開催された意見交換会では、先方が私たちの取り組みに対して労働組合としての理解を示したこともあり、作業所で私たちが悩んでいることを伝えるのみならず、発注者としてもよりよい仕事ができるよう、改善に向けた取り組みを行っていることを知ることができました。
意見交換会では、発注者側の出席者全てが提言の内容に理解を示している訳ではありません。しかし、先方の出席者のほとんどの方が口を揃えて、「立場の違いではなく、同じ働く者どうしとしてこういう意見交換の場を持つことは重要」という発言をしています。では、意見交換に参加した私たちの仲間はどう言っているのでしょうか。
「面と向かって話す不安はあったが、日ごろ言いにくいことを伝えることができた」
「他の組合の人たちと一緒に参加することで、いろいろな考えを聞くことができた」
「発注者の考えていることを知るよい機会になった」
「産業の場にいる者どうしがわかりあえるきっかけとなったのでは」
「日建協だからこそできる活動だと思う」
・・・・・このように、話してみて気づくことがあるという意義、あるいは直接対話することの必要性、などといった意見が寄せられています。
2005年度もこのような「働く者どうしの意見交換会」を展開していきます。募集はみなさんの組合本部経由で行います。
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