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ゆとりをもって -Viva slow life-

佐藤秀労働組合

左から、神成副書記長、熊田副執行委員長、和智書記長、山崎前委員長、土屋委員長、西田副書記長、竹井組織兼広報担当
新宿といえば、オフィスや商業関係の高層ビルが立ち並ぶ繁華な都市のイメージがありますが、今回訪問した、佐藤秀労働組合は、緑豊かな都民の憩いの場、新宿御苑の近くに事務所があります。定期大会前の打合せに集まっておられた、新旧の委員長を含め、執行部のみなさんに話を伺いました。
設   立      1974年3月
組合員人数     102名(2005年7月現在)
中央執行委員数   6名
中央執行委員会  毎月2回開催


昨年12月に、約半年間という非常に短い期間で、民間再生手続きの終結を迎えました。
大変なご苦労があったと思いますが、よろしかったらその時のお話を聞かせていただけますか?
和智書記長――
もちろん、初めてのことで戸惑いましたが、まず「雇用の確保」と「組合員の混乱の回避」を第一に考えました。そのために組合員が安心できる正確な情報の提供を心がけましたが、その際には日建協の資料、また加盟組合との情報交換がよいヒントとなって、適切な対応ができたと思います。会社の再生にむけては、労使が協力しての取り組みが不可欠になりますが、それが原因で職員個人にかかる負荷が大きくなり過ぎて、労働条件が極度に悪化することがないように注意しました。

和智書記長

組合のスローガンはありますか。
土屋委員長――
「Viva slow life “ゆとりをもって”」というスローガンを今回新しく掲げました。民事再生の非常に繁忙だった時期が一段落したので、少し落ち着いて、組合活動にじっくりと取り組みたい、また組合員にも心にゆとりを持って欲しい、という思いを込めています。

土屋委員長

組合として力を入れて取り組んでいる課題がありましたら教えて下さい。
和智書記長――
スローガンともリンクしますが、時短活動に取り組んでいます。今回労使で、業務効率向上委員会を初めて設置して、時短について会社側と取り組んでいきます。すぐに成果は表れないかもしれませんが、徐々にでも改善していきたいと考えています。

組合執行部から組合員のみなさんに望むことはなんでしょうか。
山崎前委員長――
組合活動を決して、他人事と思わずに、自分のこととして真剣に考えて、参加してほしいと思います。積極的な発言は、必ず他の人に影響を与えるものです。一人ひとりの意見が会社をよくすることにつながります。

山崎前委員長

今後、日建協を通して、どのような活動に取り組んでみたいですか?
和智書記長――
最近の日建協は、前向きでわかりやすい活動をしていると感じています。これからも建設専門紙への記事掲載など、様々な広報を通してわたしたちの建設産業について、発言してほしいと思います。また諸会議、グループ会議における生の情報交換も自組合の活動に役立っています。今後は私たちからも加盟組合の役に立つ情報をより積極的に発信できれば、と考えています。
 

最後に、どうしてもこれだけは言っておきたいということを何でもどうぞ。
土屋委員長――
執行部はあくまで、組合員一人ひとりのまとめ役です。組合活動への積極的な参加、発言をお願いします。

山崎前委員長――
民事再生の時は、初めての体験で、何をどうしたらよいのか全く分からない中で、日建協に大変助けになってもらい、感謝しています。これからも加盟組合のサポート役として頑張ってほしいと思います。また、組合員のみなさんの協力にも感謝しています。今後の組合活動にも関心をもって参加してほしいと思います。

定期大会直前の、大変お忙しい中、執行部全員で取材に応じてくださり、有難うございました。
自分の組合を一言で言うと、と質問しましたら、「大人の組合」、つまり組合員一人一人に理解力があり、忍耐強く、柔軟な対応ができると表現されていました。まさに取材に応じて下さった、執行部の皆さんがそれを代表して体現されている、と感じました。困難な時期を乗り越え、新体制での執行部の活躍に期待しています。

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