人間の背骨は、5つの「椎」により構成されています。上から頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨という順です。
この背骨は、前後に緩やかなカーブを描いており、立っているときや座っているときに上体の重さを支えるほか、前後左右に上体を曲げたり伸ばしたりといった動作を可能にしています。また歩くときに起こる上下運動の衝撃を吸収し、脳にその衝撃を与えないようにする働きも持っています。つまり背骨の重要な働きとしては、『体重を支える働き』と『身体への衝撃を吸収する』という2つの働きがあります。
ところが、普段の生活において、長い時間前かがみの姿勢をとっていると、背骨の重心がずれてしまい、腰や肩の筋肉に悪影響を及ぼし、ひいては腰痛や肩こりの原因となってしまうようです。
みなさんはどうですか。パソコンの使用によって、前かがみや斜めになって座っていませんか。それは、背骨を本来あるべきカーブ以上に曲げることになり、その負担は背骨だけでなく、骨盤や胸骨そして筋肉にかかり、ひどい場合「椎間板ヘルニア」にまでなってしまいます。
背骨は身体の中心にあり、頭蓋骨、胸骨、骨盤と直接つながっている非常に重要な骨なのです。 |
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