健康に対して不安を感じている人に理由を聞いてみました。もっとも多かった回答は「長時間の残業によるストレス」です。この回答割合を分析すると、残業時間が45時間を超えると急激に増加しています(図3)。
これは45時間以上の残業をすることで肉体的にも精神的にも負担が高まっていくことのあらわれであり、厚生労働省の基準を、私たちの意識面からも裏付ける結果となっています。
健康障害は、労働時間だけに起因するものでなく、他の諸要因も含めて総合的な状況でおこることはもちろんですが、健康障害へのリスクを少なくしていくために、時間外労働の削減に取り組んでいかなければなりません。
私たちにとって月45時間の残業時間は平均以下の時間であり、ごく当たり前のことと思いがちですが、健康を確保していく上では注意しなければならない時間なのです。 |