加盟組合の交渉情報を共有しエールを交換 |
(2007.4.13)
4月13日に賃金交渉連絡会議を、東京は日建協事務所、大阪は奥村組職員組合会議室にて開催し、両会場合わせて20加盟組合が参加しました。会議では、組合員の賃金水準向上にむけ、賃金交渉の状況、今後の展望などを話し合いました。
東京・大阪の2会場で同日同時刻に開催し情報のやりとりをすることで、参加した会場だけでなく他の会場に参加している加盟組合とも情報交換を行いました。会議では「企業の業績は思わしくないけれど、組合員のモチベーションを維持するために強く交渉している」などの報告がなされました。交渉期間中は、メーリングリストなどを使った情報交換も行っているものの、顔を突きわせて討議することで、文字だけでは伝わりづらい交渉のニュアンスを共有しあうことが出来ました。また、すでに妥結した加盟組合からは交渉中の加盟組合へあたたかいエールが送られました。
「力を合わせて賃金交渉を乗り切っていこう」と士気が上がり、有意義な会議となりました。 |
大阪会場 |
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格差社会の是正にむけて |
●東京ファッションタウン(2007.4.24-25)
ナショナルセンター(労働組合の全国中央組織)である連合は、取り組むべき政策課題を2年に一度策定しており、今年はその見直しの年にあたります。連合の政策は、経済、税制、雇用・労働、福祉・社会保障、国土、教育、政治改革、国際など19分野にわたっており、各々の状況を分析するとともに要求すべき課題を示しています。今回の政策の基軸は「格差社会の是正」にあります。
今般、この政策集「政策・制度要求と提言」の最終まとめとして、様々な産業の労働組合が一堂に会し討議する「中央討論集会」が開催され、各構成産別組織や地方連合等から約500人が集まりました。会議では全体会の他、5つの分科会に分かれて個別政策について議論しました。日建協からも、社会資本整備に関する事項や工事請負契約の適正なあり方など建設産業で働く者の立場からの意見を、連合の政策課題に反映させています。
今後、連合と各構成組織は、この政策の実現にむけて各省庁や政党などに対して様々な働きかけを行なっていきます。 |
会場の様子 |
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共に誇りある産業をめざして |
●国土交通省 技術審議官室(2007.4.27)
日建協では、行政との意見交換を大切にしています。今回は、国土交通省の佐藤技術審議官を訪問し、時短アンケートや生活実態・意識調査結果などから私たちがおかれている現状を説明するとともに、日建協が取り組む時短推進活動や政策提言活動等について意見交換を行いました。「公共工事における無報酬業務の解消」にむけた提言に関して、「社会が必要とするものを築いていくためには、発注側と施工者側にそれぞれ大切な役割がある。一緒に良いものを創造していくという共通認識と、各々の役割に対する強い使命感が重要だ。」との認識を示されました。
建設産業に対する社会的評価の低下が私たちのやりがいを失わせている現状に対して、「これからの後輩に同じ思いをさせないために、業界体質を変革していく『勇気』が今の私たちには必要だ。」と、産業自らが変わっていかなければならないことを強調されました。また、産業に山積する個々の課題のみをクローズアップするだけではなく、トータルで問題を把握すると同時に、産業の良い面ももっとアピールすべきではないかとの見解を示されました。
最後に、「誇りのある産業となるように共に頑張っていきましょう。」と、各々の立場・役割の中で改善にむけた取り組みを果たしていくことを確認し合いました。 |
宮野議長(左)と佐藤技術審議官(右) |
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