【日建協】
昨年11月に加盟組合のみなさんにご協力いただいた「日建協時短アンケート」をまとめた冊子を資料として、具体的なデータに基く意見交換を行いました。厚生労働省が策定した「過重労働による健康障害防止のための総合対策」にも照らして過重労働による健康障害の危険を訴えるとともに、長時間労働の解消を働きかけました。会社側も、労働時間の短縮に向けて真剣に取り組む必要性を強く感じており、改善策に乗り出している企業からは具体的な好事例も伺うことができました。 建設産業の長きに渡る課題の一つである長時間労働の削減に向けて、先日スタートした時短専門委員会でも大いに議論し、時短推進活動を継続していきます。
【会社側の主な意見】
現場職員に極力現場管理の空き時間を見つけて事務所で書類を作成することや、自分の仕事が終わったら所長がいても早く帰るように指導した。職員の意識を変えることで残業時間が減った事例もある。
当社において労働時間が徐々に減少傾向にあるのは、中央、地方労使懇談会を開催し話し合ってきた成果ではないか。
資料の中にある1ケ月の残業時間のモデルケースが恐ろしい。残業ありきになっているのがよくわかる。
総合評価制度が導入されて工期短縮への動きもでている。請負者だけでは解決できない問題でもある。
時短の妨げとなっている人手不足はどこの会社でも直面しており、建設産業全体で取り組む必要がある。
受注時に短工期を競い合うことが問題であり、最低限必要な工期というものを業界全体が考えなければならない。
建築基準法が改正され、確認申請が21日でおりていたものが最長で70日かかるようになったことは短工期での施工を強いられる悪い要因である。
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