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民間建築工事の適正工期を主張

昨年の土木学会での発表に引き続き、今年は、2007年度日本建築学会大会(九州)において学術講演を行い、長時間労働の削減にむけて適正工期の必要性を主張しました。
大会3日目となる31日に、第8部門「建築経済・住宅問題」の「建築生産一般」セッションにおいて、民間建築工事の長時間労働の削減にむけて作成した提言書「民間建築工事の『4週8休を含む不稼働日を考慮した工期設定』の実現にむけて」について発表しました。
発表では、時短アンケート(2006年11月実施)と建築工事の工期に関する作業所アンケート(2007年2月実施)を基に、長時間労働の大きな要因は休日出勤時間にあること、また、その原因は民間建築工事の4週4休以下の短工期設定にあることを発表しました。
講演を聴かれた古阪准教授(京都大学大学院)からは、「私たちは、工期のダンピング(短工期)が続いていくことは、品質に影響を及ぼしていくのではないか、と危惧している。品質を向上させるという観点からも工期のダンピング(短工期)は改善すべきだ。是非、頑張ってほしい」と日建協の主張に理解を示され、提言活動に対するエールをいただきました。
発表の最後には「建設産業の魅力を向上させるためにも短工期設定の改善にむけた取り組みを共に行いましょう。」と締めくくりました。

日建協副議長 川副洋一 学術講演会
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労働法制の見直しが進もうとしているなか、「労働時間・休日に関する基礎知識」、「労働時間法制等の動向と問題点」、さらに「企業組織再編の最近の動向と組合の対応」について、日建協の顧問弁護士である山内(さんない)弁護士を講師に迎え労働法セミナーを開催しました。
建設産業における長時間労働の実態にあわせて、具体的な判例や日建協時短アンケートにも触れながら講義を進めていただき、参加者のみなさんが興味深く聴講されていました。
参加者からは「基礎的な事項の再確認ができて良かった。」「企業再編の最近の動向と組合の対応について知ることができた。」「中身の濃い講習だった。」との声が聞かれ、大変好評でしたが、それぞれの項目をもっとくわしく聞きたいとの意見も多く、日建協では今後もより多くの最新情報を皆さんに伝えていくこととともに、加盟組合のみなさんがより興味深く参加できるテーマを厳選してセミナーを開催していきたいと思います。

日建協顧問弁護士 山内一浩氏
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2008年賃金交渉にむけて

 2008年賃金交渉のスタートとして、賃金や人事諸制度に関する知識を深めるため、賃金コンサルタントの武内崇夫先生を講師に迎え、2日間にわたって賃金教室を開催しました。
1日目の「初級編」では、賃金交渉を行ううえで賃金用語を正確に理解しておくことが重要であるとして、「賃金と給料」などの類似用語に関し詳しく解説していただき基礎的知識を習得することができました。2日目の「上級編」では、今後、ますます賃金制度の考え方として取り入れられるであろう「成果主義」を中心に講義がなされました。講義は、成果主義を導入するにあたり特に重要な項目である「人事考課」に関して、考課者訓練の演習を行うなど実践的な内容となりました。
参加者からは、「講義内容が分かりやすく、理解できた」という声をいただき、大変好評でした。
参加者のみなさんには、講義で得た知識を、賃金交渉の場において大いに活用していただきたいと思います。

武内崇夫先生

Compass Vol.774 PDFはこちら(9.77MB)

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