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充実した賃金交渉にむけて
「労働組合から見た建設業の経営分析」をテーマに、明治大学大学院の山口不二夫教授を講師に迎え、賃金交渉事前セミナーを開催しました。
講義内容は、経営分析の基礎から新会計基準について、さらに実際の財務諸表を分析するなどして、経営分析に不可欠な財務諸表の読み方についてわかりやすく講義をしていただきました。
そのなかで、賃金交渉の場における賃上げの材料として、まずは当期利益、次にキャッシュフローの数値を確認すること。どちらも難しい場合は現預金や剰余金などの蓄積があるか確認することと、賃金交渉での賃金は来年度の費用となるため、来期以降の経営計画など将来の計画を確認する必要があるとの話しがありました。
また、経営者は賃金を抑えようとする傾向があるので、組合員は普段の働きぶりの成果を強調して主張すべきという話しもありました。
加盟組合においては、賃金交渉にむけて職場会が開催されていると思います。本誌2・3ページに賃金交渉に関する記事を掲載しておりますので、是非一読していただき、職場会でみなさんの誇りとやりがいを話しあい、熱い思いを結集して執行部に伝えていただきたいと思います。
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山口不二夫教授 |
受講の様子 |
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「ものづくり」にかける熱い思い
日建協は、建設産業の魅力向上にむけて大学生を対象とした「出前講座」を開催しています。講座に出席する学生をみてみると女子学生が約2割と女性の割合が急増しています。また、開催にむけた大学教授との打合せや学生との意見交換の中で、「建設産業では、女性はどのような意識を持って働かれているのですか」等の質問が多く寄せられました。
そこで、まずは現状働いている「女性組合員の声(意見)」を聞く必要があると考え、「日建協 働く女性についてのアンケート」を2007年11月に女性組合員の方にお願いしたことに加え、特に長時間労働が顕著で作業環境の厳しい作業所で働く女性技術者の方々からの生の声をお聞きするために、女性技術者懇談会を開催しました。
懇談会には、女性組合員10名と日建協と親交のある東洋大学の浦江准教授より、女子学生の卒論の参考としたいとの要望もあり3名(内女子学生2名)が出席されました。
意見交換のなかでは、「労働時間は長いけどそれ以上の「ものづくり」の楽しさがあるので働き甲斐がある」や「職人さんや職場の仲間と共同で「ものづくり」ができる現場はとても楽しい」など「ものづくり」にかける熱い思いが飛び交っていました。
懇談会の最後には、参加した女性組合員から女子学生(ゼネコンに入社予定)に対し、「現場は楽しく、建物は自分の子供のようにかわいいよ」や「男性と女性の違いはあるけど、女性だからできることもあるので、自信をもって「ものづくり」の世界に入ってきて」などのアドバイスがあり、女子学生は大きな勇気をもらっていました。
今後日建協は、意見交換のなかでいただいた女性技術者の「ものづくり」にかける熱い思いを学生や産業内外に伝え、労働環境の改善と産業の魅力向上にむけて活動していきます。
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懇談会の様子 |
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建設専門紙記者との意見交換会を実施
今年度も日建協では、加盟組合の組合員の方々にも参加していただいて建設専門紙の記者との意見交換会を実施しました。
意見交換会では、今年の時勢を反映させたテーマとして、「改正建築基準法施行後の現状と問題点」、「総合評価方式の動向」、「建設産業政策2007で示された今後の建設産業の方向性」、「業界団体(日建連、土工協、BCS、日建経、全建)の活動」などについて、建設専門紙の記者の方々から貴重な資料を提供していただくとともに、紙面からは読み取れない裏話など、記者の方ならではの建設産業の最新動向をお話しいただきました。
また加盟組合から参加された組合員の方からも、各テーマに関する質問だけでなく、自単組での現状をふまえ日頃感じている問題点について議論するなど、活発な意見交換会になりました。
今後も日建協では、貴重な情報交換の場として、加盟組合からの組合員参加型の活動を模索していきたいと考えていますので、是非ともそのような機会にはご参加下さい。
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意見交換会の様子 |
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出前講座を通じて、伝えることの大切さを実感
前回のコンパス1月号(Vol.775)で出前講座についての記事を掲載しましたが、その後、名古屋工業大学、北海道大学、大阪工業大学の3校にて、出前講座を開催しました。
受講生からは、「今回の講義を通して、実体験を聞けるということがどんなに有意義であるか、現場で働いている人の声を聞くことができると新たな発見があるのだと実感した。」「今までゼネンコンに対するイメージは良くなかったが、自分の偏見によって視野を狭くしていたことに気づかされ、とても反省しました。」などの声が聞け、ありのままの仕事の経験談や仕事の充実度など、現実を本音で伝えることの大切さを実感できました。
また、講義終了後に学生にとったアンケートでは、就職先を決める上で重要視する項目として、一番目に仕事のやりがいをあげています。しかし二番目、三番目には収入、労働時間・休日条件をあげており、学生が建設産業に魅力を感じ就職先として志望するためには、労働条件の向上が喫緊の課題であることを再認識できました。
今後も日建協では、建設産業の将来を担う学生を対象に、心と心が通じ合った熱い出前講座を開催し、建設産業の悪いイメージを払拭すると共に、建設産業全体の労働条件の向上に向けた活動を実施していきます。
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通建連合が統一土曜閉所運動を重点項目として取り組みます
統一土曜閉所運動は、2002年11月より同じ建設産業で働く建設産労懇(※1)の仲間とともに取り組みが開始されました。2007年11月の第11回統一土曜閉所運動では、日建協からは8,075作業所が参加し、建設産労懇の仲間を含めると全国で約13,000作業所にて取り組みが実施されました。
建設産労懇の仲間のひとつである通建連合(全国情報・通信・設備建設労働組合連合会)においては、2008年度より統一土曜閉所運動を時短推進活動は勿論のこと安全労働推進の両面での重点項目と位置づけて、運動を強化していく方向で検討が開始されました。
今回通建連合より、「統一土曜閉所運動を時短推進活動の重点項目と位置づけ活動を進めてきた日建協の取り組みを参考にしたい」との要請があり、意見交換会を開催しました。
意見交換会では、通建連合での統一土曜閉所運動が実りあるものになるよう、日建協で実施してきた今までの活動内容や具体的な運動のスケジュール、問題点や課題などを説明してきました。
通建連合執行部からは、「通信建設という仕事の性格上、顧客からの要望で土曜日に出勤せざるを得ない場合も多いが、現状の長時間労働を考えると、組合として土曜出勤による休日労働の増加をこのままにしておくことはできない。また、そのことによって現場第一線における安全労働にも繋がるものと確信している。まずは統一土曜閉所運動の強化を行い、時短並びに安全労働の意識を高めていきたい」という決意の言葉がありました。
今後私たちもさらに運動を推進し、土曜閉所の輪が建設産業全体に広がるよう取り組んでいきましょう。
※1 建設産労懇(建設産業労働組合懇話会):日建協、建設連合、道建労協、全電工労連、通建連合、長谷工グループ労組
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意見交換会の様子 |
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