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長時間働くことが良いことだという職場の雰囲気に流されて残業している人、急ぎの仕事ではないのに終業時刻を過ぎても付き合いで残業したりする人もいます。しかし、本来残業は、臨時・緊急のときやむを得ず行うものです。いかに所定時間内に効率的に仕事をするか、管理職も従業員個人も、仕事の時間とそれ以外の時間のメリハリを付けることの大切さを認識することが重要です。

作業所で働くだけ働いて、家に帰って寝るだけのそんな現状から脱却してみましょう。「家に帰り家族と夕飯をとり、子供と今日あったことを話し合う、休日に家族でショッピングに出かける。」そんな当たり前の生活を想像してください。家族とのコミュニケーションが深まれば生活に安心感が生まれ仕事にもやる気が出ます。そんな当たり前の生活をするのにも、建設産業では工夫が必要です。例えば、工程会議などで計画的休暇について話し合い意識を向上することや、ノー残業デーに取り組んだり、平日1時間早く帰宅しようとする意識が大切です。個々が意識して行動することにより、必ず所定外労働時間の減少につながります。まずは、個人の意識改革から始めてみましょう。

仕事とそれ以外の活動で、とりわけ多くの働く人が希望するものは、休養と健康の維持と答える人が多いでしょう。十分な睡眠や休息、健康・体力作りへの取り組みが必要ではないでしょうか。では、そのような時間を少しでも確保できるようにするにはどのような方法があるでしょう。年次有給休暇、作業所異動時休暇、ボランティア休暇、リフレッシュ休暇や誕生日休暇など制度はたくさんあります。その制度を積極的に活用していくためにも、職場のみんなと話し合い協力していくことが大切です。

現在、一人ひとりの業務量は増える一方にあります。その業務内容を整理し効率化を進めるとともに、無駄な業務を減らしていかないといっこうに労働時間の短縮は進みません。また、仕事の適切な配分や、ワークシェアリングが行われていないのもひとつの要因だと考えられます。しかし、仕事は一人だけで行うのではなく、チームごとに協力して行っていく必要があります。職場では、お互いがコミュニケーションをはかり、良好な雰囲気作りと、個々人の時短意識を向上させることが必要ではないでしょうか。

休暇を取らずに仕事をすることが勤勉な働き方という考え方を改め、
みんなが気兼ねなく休暇を取得できる職場全体の意識と雰囲気を作っていくことが重要です。



行政の取り組み

自分にとって心地いい働き方が
周りのみんなにも心地よく響くといいね。
ひとりひとりが、仕事も、人生も、
めいっぱいたのしめる
そんな会社や社会になるといいね。
 
たとえば「会議はみんなで1時間と決めてみる」とか
「朝、To Doリストを作ってみる」とか
・・・働き方を変えることで
プライベートをたのしむ時間をつくり出す。
 
社長も、ベテランも、新人も、
サラリーマンも、ワーキングマザーも・・・
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」
の実現に向けて、仕事のやり方を何かひとつ、
今日から変えてみませんか?

行政の取り組みとして、カエル! ジャパン キャンペーンが実施され、厚生労働省では、モデル企業10社の参加協力をえて、その取組状況を国民全体にPRしています。このように、私達を取巻く環境はワーク・ライフ・バランスの実現に向けて動き出しています。

(厚生労働省)
厚生労働省では、「仕事と生活の調和推進モデル事業」のもとモデル企業10社の参加協力を得て、その取組状況や成果について、事業主をはじめ国民全体に広くPRすることを通じ “仕事と生活の調和” 実現に向けた社会的気運の醸成を目指しています。
Compass Vol.779 一括PDF(13.1MB)
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