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「組合員一人ひとりの充実した生活のために!」
間組職員労働組合
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最近TVでもリメイクされた映画「黒部の太陽」で知られる『黒部川第四ダム』を手がけた株式会社間組は1889年(明治22年)に、当時の橋梁工事界の権威者でもあった小川勝五郎氏の援助を受けて、間猛馬氏の手により九州の門司で創業しました。現在でも使用している社章のデザインは、小川氏の小の字をかたどったものとなっています。また、同社では多くのダム建設のほかに数々の地図に残る建造物の建設に携わってきており、なかでも1997年に最先端の技術と多国籍の人々との連携によって完成したマレーシアのペトロナスツインタワーは、アジアの躍進を象徴する建造物として世界中に広く知られています。
今回は、組合発足63年目を迎えたハザマユニオンこと間組職員労働組合にお話を伺ってきました。


● 設  立 : 1947年11月10日
● 組合員数 : 1,430名(組織率:63.2%)
● 支  部 : 10支部
● 本部執行委員数:6名(うち日建協派遣1名)
● 執行委員会:毎週水曜日+α(月平均6〜7回)

社章を背負った法被(同社所有)

後列左より 
会田委員、日暮副委員長、
桝委員、書記局 大森さん

前列左より 
今川委員長、武者書記長

右上枠内  
中村副委員長(日建協派遣)


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 ハザマユニオンとして現在特に力を入れて取り組んでいる課題があったら教えてください。

今川委員長

今年度から「4週6休運動」として、休日取得の推進に取り組んでいます。現状、弊社の海外を含む外勤者全体の1ヶ月当たりの休日取得日数は平均で5.3日で、スローガンの「充実した生活」の実現に何が必要かを考えた時、やはり建設産業には時間こそが必要だと感じました。また、組合員にアンケートを行っても、7割以上の方が「時間がほしい」と言っています。「4週6休運動」に取り組んでいるのは、所定外労働時間を短縮するためには休日取得を推進することが非常に効果的だと考えたからです。

具体的な取り組みですが、先ずは「休んでみようか」という意識が始まりとして大切ですので、「頑張ろう!」と肩肘を張らず、「身近に感じられるもの」を意識して、『みんなの笑顔が宝物!』のコピーと組合員から集めた笑顔いっぱいの写真を使ったポスターを各職場に配布するなど教宣活動からスタートし、休日取得に向けた意識の向上を図っていこうと考えています。その後は休日取得日数の変化を調査しながら、会社と共に取得率向上に向けて改善策を検討していく予定です。もちろん目指すは4週8休ですが、まずは着実に進んでいこうという気持ちで取り組んでいます。

 今年度から独自の統一土曜閉所日も設定されていると聞きました。
「9月の第2土曜日をハザマ独自の統一土曜閉所日」として設定し、会社と共に土休や代休の取得向上に向けて取り組んでいます。
ただし執行部としては、『第2土曜日』に特化しているつもりはありません。「取るべき休みをすべて休もう」という意識がベースです。
9月に設定したのは、祝日が多い月なので連続休暇につなげられるだろうという狙いからです。
 「ワーク・ライフ・バランス」について、どうお考えですか?

(今川委員長)人はそれぞれこうありたいと思い描く自分の姿があると思いますが、その姿は様々であり、均一にこうでなければならないというものはありません。私は、ワーク・ライフ・バランスの実現とは、『ありたい自分でいられること』であり、『ありたい自分でいられること』が、その人にとって豊かな充実した人生につながると思っています。また、組合員の皆さんには自分の人生を振り返った時に、「いい人生だったなぁ〜!」と言えるようになってもらいたい。子供や家族など自分の周りの人達に、「うちの会社はいい会社だぞ!」と誇りを持って言って欲しい。そのためにも、『ありたい自分でいられること』は必要だと思います。

他人には自分のありたい姿はわかりません。だから、誰かがやってくれると受身で待っていてもダメなんです。『ありたい自分』でいるために、自分はどうすればいいのか、どうしなければならないのかを考え、行動していきましょう。仕事や生活において関わりがある人達がお互いを思いやる気持ちを持ち、その行動ができる環境をつくっていきましょう。そうしてみんなで考え行動していくことで、一人では動かせられないものも動かせる力が出てくると思います。それが私たち一人ひとりの充実した人生への道だと信じています。

日暮副委員長 武者書記長
会田執行委員 桝執行委員

 「特に外勤者の方は時間が無くて『ありたい自分』を思い描くこともできないかもしれません。ただ、『こうなりたい』と思わないと動くこともできませんよね。」と語る今川委員長を中心としたハザマユニオン執行部からは「だからこそ時短推進なんだ!」という強い決意が感じられます。
 お忙しいなかでの取材協力、どうもありがとうございました。

Compass Vol.784 一括PDF(15.6MB)

Compass Vol.784